神奈川県が進める県立高校改革で指定する理数教育推進校などの理科、数学科教員を対象として、横浜国立大学と共同し、夏季休業期間の５日間の集中講座を中心とした年間を通した研修プログラムを実施する。研修を通して、参加教員に科学研究実践活動の基本的な指導法を習得させるとともに、参加生徒への研究指導の実践の中で、研究指導力を向上させる。また、県内の大学などの研究機関との連携により、生徒が行う科学研究実践活動に対する支援体制を構築する。

科学に対して興味や関心をもつ生徒の科学研究実践活動を奨励し、主体的、また恒常的に取り組むことが出来る環境を創出するために、県内公立高等学校などの教員が自らの所属する学校だけでなく、広く県内の生徒の科学研究実践活動を支援する「サイエンスチームなら」を設置する。また、チームをサポートする体制として大学、科学館および企業などの各研究機関を位置付け、教員の指導力や専門性の向上、生徒のより広い興味、関心、能力などの伸長に対応できるネットワークを構築する。このプロジェクトにより、「サイエンスチームなら」を通して、生徒や教員が所属する学校だけでなく、校種を越えた他校の教員や各研究機関などの専門家とつながることで、全県的に生徒の科学研究実践活動を支援・推進していく環境の醸成を図る。