JST(理事長:沖村憲樹)では、平成11年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための起業化に向けた研究開発を行うプレベンチャー事業を実施してきました。
この度、平成13年度より開始した研究開発課題「能動チューブマイクロシステム」の研究開発チーム[リーダー:江刺正喜 東北大学未来科学技術共同研究センター 教授、サブリーダー:竜新栄]は、医療分野および福祉分野、または工業分野などで応用できる、形状記憶合金を利用したカテーテルやガイドワイヤーなどのチューブ先端に搭載し、挿入時の方向決めを容易にする小型運動素子(アクチュエーター)および、視覚障害者への情報伝達装置として、2次元平面上に触知ピンを高密度に配列する2次元触覚ディスプレイとその実装技術を研究開発し製品化しました。
今後プレベンチャー事業の成果を引き継ぎ、これらの製品を製造・販売し、また、さらなる用途拡大を計るべく研究開発の推進を行うことを事業目的に、チームメンバーと協力支援者らの共同出資による大学発ベンチャー企業、メムザス株式会社(MEMSAS, Inc.)[代表取締役:竜新栄、本社:宮城県仙台市青葉区、資本金:1370万円]を平成16年9月29日に設立しました。起業後2~3年間は、能動チューブの医療用具認可、および小型アクチュエーターの新しい応用分野の開拓が課題とし、5~10年後には医療・福祉分野を中心として5億円の年間売上を目指し、「マイクロアクチュエーター」のメーカーとして社会貢献を果たしていきたいと考えております。
今回のメムザス株式会社設立により、当事業によって創設したベンチャー企業数は22社となりました。
なお、本件についてのお問い合わせは、企業化開発事業本部 技術展開部 新規事業創出室
(電話03-5214-0016)の斉藤 隆行までご連絡下さい。 |
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