世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム(以下、「本プログラム」という)は、平成27年度に新しく始まった支援事業です。
本プログラムは、地域に集積する産・学・官と金融機関が共同で5年後、10年後からその先に実現される地域の姿と社会的価値をビジョンとして描き、国内外の異分野融合による最先端の研究開発、成果の事業化、人材育成を一体的かつ統合的に展開するための複合型イノベーション推進基盤としてのリサーチコンプレックスを成長・発展させ、地方創生にも資することを目的として実施します。
本事業の概要は以下の通りです。
JSTは、リサーチコンプレックスの成長・発展を促す5つの事業ツールに対する活動を支援します。
採択拠点は、中核機関を中心とし、そこに集積する大学・研究機関や企業などが①異分野融合共同研究開発、②事業化支援、③最先端研究設備の共同利用、④人材育成・共同カリキュラム、⑤推進体制強化の5つの事業ツールを全て活用して研究・事業活動を融合するとともに、リサーチコンプレックス内の交流や情報交換を活性化させ、世界の注目を集める研究・事業の創出、人材の輩出が一体的に実施できる体制の構築、またリサーチコンプレックスを自立的かつ連続的に成長・発展するメカニズムの構築を目指します。
公募により中核機関(大学、公的研究機関及び都道府県又は政令指定都市が運営・設立に深く関与する法人)から提案を募り、JSTが支援する法人を選定します。選定された法人とJSTが委託契約を締結し、事業を推進します。
原則として5年度(契約締結日~平成32年3月)
最大7億円/拠点・年
本事業の評価は、PO1名とアドバイザー8名で構成する「リサーチコンプレックス推進プログラムアドバイザリーボード」(参考2参照)が行いました。必要に応じて、研究分野の専門家として、専門委員の意見も参考としました。
形式審査、提案書の査読による書類審査、サイトビジット、提案者のヒアリングによる面接審査の4段階を経て採択拠点を選定しました。