JST(理事長 中村 道治)は、タイ国家科学技術開発庁(NSTDA)注1)およびフィリピン科学技術省(DOST)注2)と共同で「機能性材料」分野に関する1件の共同研究課題を支援することを決定しました。この支援は、e-ASIA共同研究プログラム(略称:e-ASIA JRP)注3)の一環として行われるものです。支援を決定した課題は次の通りです。
「バイオマス資源化のためのナノカーボンを基盤とする触媒材料の開発」
日本 | : | 熊本大学 大学院自然科学研究科 木田 徹也 教授 |
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タイ | : | チュラロンコン大学 工学部化学工学科 アーティワン・ショティプルク 准教授 |
フィリピン | : | デラサール大学 工学部化学工学科 ジョセフ・アオレセニア 教授 |
本研究は、カーボンナノチューブや酸化グラフェンなどのナノカーボン材料を用いて、超臨界流体中やマイクロ波照射下の特殊反応場において、東南アジアに豊富にあるバイオマス資源の有価成分への効率的転化を目指すものです。
今回の共同研究課題の募集では2件の応募があり、これらの応募課題を日本側、タイ側およびフィリピン側の外部専門家により評価しました。JSTとNSTDA、DOSTはその結果をもとに協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本、タイおよびフィリピンがともに支援すべきとして合意した1件を支援課題として決定しました。平成26年11月に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間、支援規模は1,560万円/3年間を予定しています。