JST(理事長 中村 道治)が管理法人をつとめる、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」における、平成26年度研究責任者が確定しました。
SIPは、府省・分野の枠を超えた横断型のプログラムであり、総合科学技術・イノベーション会議が対象となる課題を特定し、予算を重点配分します。課題ごとにPD(プログラムディレクター)を選定し、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据え、規制・制度改革や特区制度の活用なども視野に入れて推進していくものです。
本課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」は、世界最先端のICRT※など、システム化されたインフラマネジメントを活用し、国内重要インフラの高い維持管理水準での維持、魅力ある継続的な維持管理市場の創造、海外展開の礎を築くことを目標としています。この目標を達成するために、(1)点検・モニタリング・診断技術の研究開発、(2)構造材料・劣化機構・補修・補強技術の研究開発、(3)情報・通信技術の研究開発、(4)ロボット技術の研究開発、(5)アセットマネジメント技術の研究開発、の5つを研究開発項目に掲げ、維持管理に関わるニーズと技術開発のシーズとのマッチングを重視し、新しい技術を現場で使える形で展開し、予防保全による維持管理水準の向上を低コストで実現させることを目指します(研究開発期間:5年、年間研究開発費:0.2億円~3.5億円/研究開発課題)。
今回、平成26年度新規研究責任者の公募を行ったところ、産官学各界の研究者から40件の応募がありました。募集締め切り後、選考委員会において書類選考と面接選考(事前評価)を実施しました。その結果、PD(藤野 陽三 横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター 特任教授)および内閣府の了承を経て研究責任者15名が確定しました。
なお、事業の詳細や選考の方法などは下記ホームページを参照してください。
ホームページURL : https://www.jst.go.jp/sip/k07.html
※ ICRT : ICT (Information and Communication Technology)+IRT (Information and Robot Technology)