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別紙1

「グローバルサイエンスキャンパス」
平成26年度採択機関・企画一覧

【プランS(大規模型)】(2件)
支援金額(上限):7,500万円/年 支援対象期間:最大4年度間

機関名 概要
企画名
東北大学 「学都仙台」を基点とし、東北大学を中心大学として、宮城県をはじめ東北・関東地区の各教育委員会等と連携し、国際的に活躍する飛翔型「科学者の卵」を養成する。科学に対する興味を強く持つ生徒の自薦のほか、先進的科学研究を指向し推進している高校からの推薦等も含め多様な能力を持った参加者を全国的に募集する。大学/大学院レベルの高度な講義の実施、大学に集う世界中の多様な若手人材との交流会に参加するとともに、プレゼン、レポート課題等で選抜された受講生に対して大学での研究活動への参加、自主的な研究の支援を実施し、科学研究を志す礎や研究力を養成する。さらに海外の研究機関/大学との研究交流を通じて、科学の持つ力を理解し、真に国際的な視野を持ち新しい価値観を創造できる人材を養成する。
飛翔型「科学者の卵養成講座」
京都大学 京都大学の教育理念である「対話を根幹とした自学自習」に基づき、優れた教育研究資源を積極的に活用した研鑽を通じて、主体的に科学を究めようとする高校生の育成を目的とする。特に、グローバル社会で活躍するために、多様な文化的背景の中で、人類がこれまで築きあげてきた「学理・学術体系への幅広い理解」と、「創造先進的な尖りある高いイノベーション力」とがクロスする知的卓越人材を育成する。本企画では、京都大学と9府県・都市の教育委員会からなる広域コンソーシアムが中心となり、京都大学の理系専任教員約2000名と在籍または来学する約850名の海外研究者が織り成す最先端の学びの環境下で高校生の才能を伸ばす。特に卓越した人材には国際クラス配属とし、積極的に全国・国際レベルのコンテスト参加や論文・学会発表を行うよう指導する。
科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム「略称ELCAS(エルキャス)」

【プランA(標準型)】(6件)
支援金額(上限):4,000万円/年 支援対象期間:最大4年度間

機関名 概要
企画名
北海道大学 純粋科学のみならず、今日の世界が抱える地球規模の難解な問題に対して、柔軟で創造的な手法をもって解決に臨む、高い意欲と国際性を持った研究者の卵を見出し、特別な環境を与えて育成することを目的とする。北海道は地域の特性から、道内に散在する優秀な生徒に研究現場を見せるのが難しい。本企画では、ポテンシャルを持った生徒を発掘し、ICTも駆使して国際的に通用する研究及びコミュニケーション能力を付与する。また、フィールド科学に強い大学の特徴を活かし、物理・化学・生物・地学が絡む複合的で、マルチスケールな自由度の高い課題設定の中で、受講者の自発的研究企画力を喚起する。
地球と生命を理解する開拓力の開発
筑波大学 筑波大学は、茨城県教育庁、つくば市教育委員会および筑波研究学園都市交流協議会とともに、選ばれた意欲ある高校生を対象として、傑出した次世代の科学技術人材の育成を行う「筑波大学GFEST」を全学体制で遂行する。生徒それぞれの目標と資質に合わせ、個別研究支援により次世代科学者を育成する「SSコース」などを展開するとともに、海外の協定締結校およびつくば市内の研究機関との連携を活かして世界に通用するコミュニケーション力と国際性を涵養し、トップ層の高校生をグローバルな視野を持つ科学技術人材に育てる。
未来を創る科学技術人材育成プログラム(筑波大学GFEST)
東京理科大学 自然科学の主要な分野である「数学」「情報」「物理」「化学」「生物」の5分野について、各分野の繋がりや関わりを理解させる分野融合を基礎とした、受講生の個性や思考を重視する対話型の学習を重視した教育プログラムを実施して、国際レベルの理数力を育成することを目的とする。高い理数力を持つ高校生を対象に、自然科学の諸分野の研究に必要となる基本的な論理性、思考力、分析力、発想力、表現力、課題発見・解決力の涵養を目指した教育を行なう。基礎的知識や実験のスキルを身に付けた後に、このうち選択した分野を研究レベルにまで高め、将来継続的な研究姿勢を持ち続けていくことができる人材の育成を目指す。
分野融合・対話型学習体験を通じた国際レベルの理数力養成
慶應義塾大学 我が国の医学・医療は現在、医療制度を含めて世界最先端のレベルにある。一方で、19世紀のドイツ・フランス、あるいは20世紀のアメリカ等と同様には世界を先導するまでには至っていない。本企画では、医学・医療分野で世界を指導・牽引できる研究者の育成を目指し、全国から有為な高校生を一次選抜し、医学医療講義、研究基礎技術、論文読解などの実務指導、個人適応型LMSを用いた遠隔指導を実施し、更に二次選抜し、各種オリンピック受賞あるいは個人研究での学会発表・論文発表を目標に活動する。本企画では、国際性の育成を重視し、世界の一流研究者による講演や米国・Johns Hopkins大学への海外研修など実施し、常に世界を意識した研究活動および将来展望を保持できる環境を育成する。
世界の医療を切り拓く君・自我作古
岡山大学 グローバルに活躍できる自立的科学者育成を目的とする中四国コンソーシアム「科学先取りグローバルキャンパス岡山」を地域の教育委員会と連携して構築する。本企画が目指す科学者には「いつでも、どこでも、どのような課題にも、協働で基本から的確に対処できる」能力を求める。そのために、科学への優れた才能と意欲を持った生徒を教育委員会と共に見いだし、未来の科学者へスムーズに繋がるよう、研究能力と共にコミュニケーション能力、異文化理解を含む科学リテラシー、科学者倫理などの修得を、研究最前線にいる大学教員が責任を持って指導する。さらに優秀なコース生には科学研究論文作成を義務化し、そのことを通じて真の科学者の育成を図る。
科学先取りグローバルキャンパス岡山
九州大学 九州大学における科学・技術分野における高大連携事業の実績を基に、理工系学部間及び関係機関との連携を組織化することによって事業内容を発展させ、本企画の目的を次の4点に特化することで“傑出した科学技術人材”の育成を目指すとともに、その手法を開発・普及する。 1)科学及び科学技術に主体的に関心・興味を持つ高校生の発掘
2)科学研究への早期取組みによる飛躍的な能力の伸長
3)国際的に通用する科学・技術研究者としての資質の開発
4)大学・高校・教育委員会の連携による科学人材育成手法の開発
このために、2年間完結型の教育プログラムを想定し、受講生徒の成長を促す仕組みを取り入れる。1年目はシードコースとして生徒の興味関心・能力に応じた「知的探求型プログラム」及び「課題探求型プログラム」を実施する。2年目には、これらの両プログラムから選抜された生徒に対するアドバンストコースとして、学会発表や海外大学等での研究活動体験などを通して、国際的に活躍する傑出した科学技術人材育成を目指す。
世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト