課 題 名 | 「酸素18安定同位体標識水の製造技術」 | ||||||
研 究 者 | 東京工業大学名誉教授 浅野 康一 | ||||||
所 有 者 | 浅野 康一(東京工業大学名誉教授) 日本酸素株式会社 | ||||||
委託企業 | 日本酸素株式会社 | ||||||
開 発 費 | 1,272,893,066円 | ||||||
開発期間 | 平成13年3月~平成16年6月 | ||||||
評 価 | 本新技術は、ポジトロン断層撮影診断装置(PET)の診断薬であるフルオロデオキシグルコースの原料となる、酸素18安定同位体標識水の製造技術に関するものである。 従来、酸素18安定同位体標識水は、水あるいは一酸化窒素を原材料として生産されていたが、よりエネルギー消費が少なく安全性の高い大量生産法の開発が望まれていた。本新技術では、熱と物質の同時移動モデルに基づく多成分系混合物の蒸留技術を応用して酸素18安定同位体標識水を生産する。具体的には、工業用高純度酸素を充填蒸留塔により分離濃縮した16O18O分子を、同位体交換反応によって酸素18安定同位体分子(18O18O)とし、高濃度に濃縮した18O18O分子を水素と反応させて酸素18安定同位体標識水(H218O)を製造する。これにより、エネルギーコストが小さく取扱いが安全な酸素18安定同位体標識水の工業生産が可能となる。 本新技術により得られる酸素18安定同位体標識水は、高品質で従来より安価に製造できるため、PET診断薬の原料として利用が期待される。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成16年8月6日 |