JSTトッププレス一覧 > 科学技術振興機構報 第1007号
科学技術振興機構報 第1007号

平成26年2月18日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

復興促進プログラム(マッチング促進)
(研究成果展開事業 研究成果展開支援プログラム ハイリスク挑戦タイプ(復興促進型))
平成25年度第3回新規課題の決定について

JST(理事長 中村 道治)は、復興促進プログラム(マッチング促進)(正式事業名:研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム ハイリスク挑戦タイプ(復興促進型)/以下、本事業)における、平成25年度第3回新規課題を決定しました(別紙1)。

本事業は、東日本大震災における被災地の復興を促進するため、被災地の企業が大学などの研究成果を活用して取り組む産学共同研究開発を支援するものです。JSTが研究開発費を支援するとともに、JST復興促進センターの盛岡・仙台・郡山の3事務所に勤務する「マッチングプランナー」が、申請(被災地の企業と大学などのマッチング、計画調整を含む)から、採択後のフォローアップ(研究開発の進め方や事業化に向けたアドバイスなどを含む)まで、各課題に深く関わりながら研究開発を進めるのが本事業の特長です。被災地の企業が震災を乗り越え、新事業への参入や製品の高付加価値化、生産プロセスの効率化などを目指して新たに取り組む研究開発を推進します。

今回は、本年10月~12月に募集し応募のあった課題について評価委員会を経て選定した16件を採択しました(研究費:1件当たり年間2,000万円が上限 支援期間:1年間)。平成24年度および平成26年度累計で、本事業の採択件数は192件となりました。

今回採択した課題は、自動車などの部品検査(リークテスト)を効率良く行うための新規水素センサーの開発や、電気自動車・太陽光発電などの性能向上につながる半導体デバイスの高温はんだ接合技術の開発などです。これらの課題は、被災地発の要素技術開発が日本の製造業全体の発展をリードするテーマとして期待されます。

また、特に被災地の地場産業の活性化を目指し、南部鉄器の高付加価値化や会津塗の生産効率向上、ずんだ餅などの新規冷凍和菓子の開発、あるいは、養鶏産業の規模拡大を狙ったブロイラー鶏舎の遠隔監視システムの開発などに取り組みます。各地の伝統的産業などに、大学などの研究成果を取り込むことで新風を吹き込み、被災地のイノベーションによる復興をバックアップしていきます。

本事業の詳細やこれまでの具体的な取り組み・研究成果については、以下のホームページに掲載していますのでご参照ください。

ホームページURL:https://www.jst.go.jp/fukkou/

<添付資料>

別紙1:復興促進プログラム(マッチング促進)平成25年度第3回新規課題 一覧

別紙2:事業概要

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 JST復興促進センター
〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町4-6-1 仙台第一生命タワービルディング20階
大竹 利也(オオタケ トシヤ)、松澤 義朗(マツザワ ヨシロウ)
Tel:022-395-5712 Fax:022-395-5830
E-mail: