Professeur Guy Ourisson
Membre de l’Academie des Sciences
Centre de Neurochimie
5 rue Blaise Pascal
f-67084 Strasbourg
Ourisson@chimie.u-strassbg.fr
Tel: 33 (0)3 88 60 05 13
Fax: 33 (0)3 88 60 76 20
Strasbourg 17 March 2001
(2001年2月20日−28日)
序文 | ||||||||||||
この報告書を始めるにあたり、今回の我々海外評価委員の訪日の準備がすべてに心が行き届き、又非常に効果的になされていた事に対する賞賛の言葉を述べさせていただきたい。提出された資料の内容は非常に豊富で、かつ明解であり、計画された研究現場訪問は、皆一様に興味深く、又代表的事例であり、週末の自由時間の会合も、有益であった。又この時間は、我々が川崎理事長以下JSTのスタッフの皆さんとの忌憚のない意見交換の機会を与えてくれ、非常に有意義であった。(今回万全の準備がなされたことから)将来同様な評価用の視察団による訪日を計画なさる際、大幅な変更を薦めることは難しいが、いくつか改善の為に気づいた事柄をご提案してもよいと思う。JST事業全体としては、非常に高い評価に値するが、まったく改善の余地が無いわけではない。 理事長以下JSTのスタッフの方々が、我々の訪日以前から、又訪日中大変なご尽力をされた事を、良く把握しており、心の行き届いたおもてなしに費やされた時間と、ご努力に対し、非常に感謝している。同時に、理事長及びJSTのスタッフの方々は、これまでのJST業務のすばらしい成果を我々に披露できる事に喜びを感じられていると、推測するとともに、我々の手放しの賞賛に誇りを感じられて当然と思われる。 将来の一つの参考としてご提案したいのが、この種の評価事業の際、すべての訪問が終了した時点で、海外評価委員が集まり、その場で、暫定的ではあれ、意見をまとめる時間を、半日ほど予定される事をお薦めする。又その際、JST側で視察団の中から事前に委員長を任命し、その人物が責任を持って、視察団全員の報告書が期日通り提出される様、確認を取り、又視察団の全体報告書をまとめる役を果たすことを御提案したい。理研は通常この方法を取っており、又委員長が有能な秘書を従えてくる事で、視察の間の話し合いをすべて記録する事で、より効率化が図られている。委員長の仕事及び責任はその分増えるが、それに対し適切な金銭的報酬を、提供されて良いと思う。秘書に対しても、それなりの報酬が必要となる。 今回のメンバーはそれぞれの国に帰国し、普段の仕事に戻り、忙しい日々を送っている。従って、評価チーム全体で、まとめた評価報告ではなく、JSTに対し個別の報告書が届く事になり、当然JSTにとり、使いにくいものになるだろう。 この報告書を作成するに当たり、他のメンバー同様、序文の第一段落で使用した一人称複数形(“we”)では無く、単数形(“I”)で私個人の意見を述べている。帰国後、報告書に関して、他のメンバーと連絡は一切取っていないが、個々のまとめ方は別として、概ねの内容に関しては、お互いに同意できるものと確信している。しかし、現状況では、“I”で書くことが要求されると考える。 この報告書の包括性を維持し、また利用しやすくする為、国内の「基礎研究事業に関する評価の中間報告」に出きる限り添って、書く事にする。 この報告をまとめるに当たり、訪日前、訪日中、又訪日後、日本の知人たちと、訪日中収集した情報を補う形で、様々な有益な会話をした事を一言述べておく。又、以前参加した理研の評価事業での経験が、日本の研究事情の微妙な部分を理解するのに、役立っていることも付言したい。又他のメンバーも、日本の研究政策や、日本人科学者と深い付き合いや、かかわりがあった者達ばかりである。将来この種の評価をする際、こういった日本と関係の深い人々を評価委員として任命するのは当然の前提条件であろう。 |
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1−JST事業の全体評価 | ||||||||||||
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2−個別事業 | ||||||||||||
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履歴書
ガイ・ウリソン
1926年、フランスのブローニュ=ビヤンクールに生まれる
フランス国民
職場住所: | 神経化学センター、67084ストラスブール(フランス)、ブレーズ・パスカル街5番地。 電話:(+33)8860.05.13 FAX:(+33)8860.76.20 |
自宅住所: | 67000ストラスブール(フランス)、ジェイレ街10番地 |
現在の地位: | ルイ・パストゥール大学化学部名誉教授 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
科学アカデミー前会長 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
科学アカデミー国立アルフレッド・カストレール財団会長 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
科学の学位: | 物理学アグレジェ(教授資格者)(パリ、1950年)、 哲学博士(ハーバード、1952年)、 科学博士(パリ、1954年) |
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職歴: |
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科学的業績: | 生物学と地質学の境界線にある有機化学を研究。 約400点の科学出版物を書評、25点の論評記事、20点の評論を発表。 100人以上の指導教官を務める(教え子には後のノーベル賞受賞者、ジャン=マリー・レンもいた)かつての同僚はおよそ40カ国180人に及ぶ。 |
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研究分野: |
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科学賞: | フランス
海外
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科学協会名誉会員: |
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国家勲章: | フランス
海外
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奉職: | フランス国内 国立科学研究センター、国立衛生医学研究所(医学研究)、研究省、文部省等の多くの委員会で委員または委員長を歴任。
国際機関
編集者としての仕事
専門会議への参加
産業コンサルタント業務 科学顧問として
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