水島発電所の既設アンモニア設備から2号ボイラのバーナーへ新規に仮設配管を敷設し、既設のバーナーを使用することで、2号ボイラでアンモニア混焼(混焼率:約0.6%)させることとしており、混焼した率に応じて二酸化炭素排出量を削減することができるため、火力発電所の環境負荷低減に寄与します。
<水島発電所2号機でのアンモニア混焼試験 概要図>
<用語解説>
- アンモニアタンク
- 液化アンモニアを貯蔵するタンク。従来から,アンモニアは 排煙脱硝装置で使用しており,関連設備はすでに敷設されている。
- 気化器
- 液化アンモニアを気化させる装置。
- アキュームレータ
- 気化したアンモニアを一定圧力で蓄えておく装置。
- ヘッダー
- アキュームレータから各使用先(1号・2号・3号)にアンモニアを 分配する装置。
<参考>年間二酸化炭素削減量
出力(kW) |
15.6万 |
50万※1 |
アンモニア混焼率(%) |
0.6 |
20※2 |
0.6 |
20 |
年間二酸化炭素削減量※3
(千t-CO2/年) |
約4 |
約134 |
約13 |
約429 |
- ※1 今回の実証試験より出力の大きな石炭火力発電所として,50万kWの発電所を想定。
- ※2 「アンモニア直接燃焼」チーム内の他機関の試験結果等を踏まえ,当面の目標としているアンモニア混焼率(今回の実証試験における混焼率は約0.6%)。
- ※3 算定にあたり,二酸化炭素排出係数は,平成27年度の電気事業者別排出係数(中国電力:0.0007t-CO2/kWh)を使用し,設備稼働率は70%として算出。