JSTトッププレス一覧 > 共同発表

平成29年3月10日

大阪大学
科学技術振興機構(JST)

阪大COI拠点発ベンチャー、PGV(株)の事業が本格稼働!

~ブレインIoT、脳波ビッグデータの社会還元促進に期待~

大阪大学 COI拠点発のスタートアップベンチャー企業、PGV株式会社(以下、「PGV」という)が、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下、「OUVC」という)が運営するOUVC1号ファンドを引受先とする新株予約権付社債5,000万円による資金調達を行い、事業を本格稼働しました。

PGVは、大阪大学 産業科学研究所の関谷 毅 教授が大阪大学 COI拠点で開発したパッチ式EEG(Electroencephalogram:脳波計)を用いて、収集した脳波データを活用するためのプラットフォームを構築し、ソリューションビジネスを展開していきます。将来的には脳波ビッグデータビジネスを展望しており、今回の投資によってその事業展開を加速させます。

<PGV株式会社について>

図

PGVは、関谷 毅 教授が開発したパッチ式EEGの社会実装を担うベンチャーとして平成28年9月に設立されました。PGVは、脳波データを蓄積・解析するプラットフォームを構築し、そのビッグデータを活用するビジネスを展開します。医療を含めた様々なアプリケーションにおいて脳波利用を可能にし、脳科学市場に革新的な役割を果たすことを目指しています。

具体的には、以下のプラットフォームを構築し、プラットフォームおよびビッグデータをコアとした新たなコミュニケーションの創造を目指し、ビジネスを展開していく予定です。

<COIプログラムにおける研究概要>

COIプログラム

COIプログラムは、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)による拠点形成型研究開発事業で、大阪大学 COI拠点「人間力活性化によるスーパー日本人の育成拠点」の活動を支援しています。大阪大学 産業科学研究所 関谷毅研究室を中心とした医脳理工連携プロジェクトチームでは、“冷却シートを額に貼るような感覚で、容易に装着することができるシート型脳波センサーの開発”に成功しました。大型の医療機器と同じ計測精度を持つ手のひらサイズのパッチ式脳波センサーであり、リアルタイムに脳状態を可視化することができます。

<大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)について>

OUVCは、大阪大学の研究成果の事業化促進に向けた取組を進め、研究成果の活用促進を通じた新しい社会的価値を創出する目的で、平成26年12月に産業競争力強化法に基づき設立されました。OUVCは平成27年7月31日付で、大阪大学及び民間金融機関との間で、OUVCを無限責任組合員とする約125億円のOUVC1号ファンドを設立いたしました。

OUVCでは、設立以降、大阪大学の産学連携本部や各部局等との連携を通じて、有望な研究テーマの推進者との面談を繰り返しています。大阪大学の強みを特に発揮できる投資分野として、再生医療、免疫系癌治療、早期診断、ロボット・人工知能、ICT・ビッグデータ、省エネ等の研究領域からの、スタートアップ・アーリーステージベンチャー、共同研究先とのジョイントベンチャー及び既存の大阪大学発ベンチャーの発掘を強力に進めてまいります。

<お問い合わせ先>

<研究に関すること>

大阪大学 産業科学研究所 教授 関谷 毅
Tel:06-6879-8400
E-mail:

<報道担当>

大阪大学 研究推進・産学連携部 産学連携課 松下
Tel:06-6105-6038 Fax:06-6879-4204
E-mail: