内閣府 総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」(プログラム・マネージャー:山川 義徳)は、「Healthcare Brainチャレンジ」において、応募アイデアの実証トライアルを行いました。
「Healthcare Brainチャレンジ」は、脳の健康促進の観点から、非医療分野の製品やサービスに関する革新的なアイデアを幅広く募集し、実際に脳の状態を計測する実証トライアルを公開し、その提案内容が脳の健康に与える影響について科学的観点から評価する活動です。
活動初年度である2015年度は、一次選考として応募の中からアイデアの革新性や脳科学的可能性の観点から12件の入選アイデアを選び、その中から実生活での運用可能性なども踏まえ、優れた5件(別紙)を選定し実証トライアルを行いました。実証トライアルでは、5つのアイデア全てにおいて、約1ヵ月間の実証活動に全参加者が継続して参加できたことから、それぞれ実生活で無理のない取り組みであることが示されました。また、得られた脳情報の解析を進めた結果、加齢による低下傾向を示す脳の健康指標に対して、実証トライアル前後で脳の容積の増加や神経線維の増強の影響が示唆され、商材ごとに異なる結果が得られました(別添)。今後さらなる開かれた研究開発を通じて、それぞれの商材に対して適切な期間、適切な個人を最適化していくことによって、脳の健康維持・増進が期待できると考えています。
※ 今回の発表は各アイデア30名の活動前後の脳情報の変化を科学的に解析し、その結果を公開したものです。それぞれの効能を本プログラムとして認証するものではありません。