1.エルシード株式会社(平成18年3月9日設立、代表取締役社長 上山智)
一般の蛍光灯は、蛍光灯両端の電極間に電圧がかかり、電極から放出された電子が反対側の電極に向かって飛び出し放電します。この時、蛍光灯のガラス管内で気体となっている水銀に電子が衝突し、水銀から紫外線が発生します。そしてガラス管の内側に塗布された蛍光物質に、この紫外線があたり、可視光に変わります。
本研究開発チームは、 蛍光灯の水銀と同じはたらきをする近紫外線発光ダイオード(Light-Emitting Diode, LED)、 蛍光灯の蛍光物質と同じはたらきをする半導体基板――、 の2つを一体化した小型、低価格、高効率、高輝度の白色発光するLEDチップを開発しました。
エルシード株式会社では、今後マーケティング活動や製造工場建設に向けた準備を進め、平成19年末よりサンプル出荷を開始する予定です。照明や液晶ディスプレイのバックライト、自動車用ヘッドライトなど幅広い用途があり、平成22年には年商15億円を目指します。
本研究開発チームは、 蛍光灯の水銀と同じはたらきをする近紫外線発光ダイオード(Light-Emitting Diode, LED)、 蛍光灯の蛍光物質と同じはたらきをする半導体基板――、 の2つを一体化した小型、低価格、高効率、高輝度の白色発光するLEDチップを開発しました。
エルシード株式会社では、今後マーケティング活動や製造工場建設に向けた準備を進め、平成19年末よりサンプル出荷を開始する予定です。照明や液晶ディスプレイのバックライト、自動車用ヘッドライトなど幅広い用途があり、平成22年には年商15億円を目指します。
2.株式会社 ProbeX(平成18年7月7日設立、代表取締役社長 小口しのぶ)
分子イメージング技術は、生体内物質の挙動を1分子レベルでリアルタイムに検出・画像化することを可能としました。特定の生体内物質を検出するためのプローブ(遺伝子や遺伝子産物、代謝物等の特定の物質、部位、状態などを検出するための分子)は、従来の放射性物質を用いた検出技術から、患者の身体を傷つけない蛍光や化学発光を用いた技術へと進歩しつつあり、基礎研究から医療分野への応用も期待されています。ただ、今までのプローブは特異性や検出感度の不足に問題があり、体内にごく微量しか存在しない生体物質を検出することは極めて困難でした。
本研究開発チームは、蛍光や化学発光を用いた高感度で特異性の高い独自の検出メカニズムの開発に成功しました。さらに、本技術は様々な検出対象に対応が可能であるため(テーラーメイド)、基礎研究、創薬研究の効率が飛躍的に向上すると期待されます。
株式会社ProbeXは、幅広い生体物質を検出可能なプローブのテーラーメイド構築や用途開発のための研究開発を行いつつ、疾患の指標となる生体分子を対象としたプローブ製品やプローブを組み込んだ細胞・動物の販売を行い、平成21年には年商2億円を目指します。
本研究開発チームは、蛍光や化学発光を用いた高感度で特異性の高い独自の検出メカニズムの開発に成功しました。さらに、本技術は様々な検出対象に対応が可能であるため(テーラーメイド)、基礎研究、創薬研究の効率が飛躍的に向上すると期待されます。
株式会社ProbeXは、幅広い生体物質を検出可能なプローブのテーラーメイド構築や用途開発のための研究開発を行いつつ、疾患の指標となる生体分子を対象としたプローブ製品やプローブを組み込んだ細胞・動物の販売を行い、平成21年には年商2億円を目指します。
3.株式会社マイクロエミッション(平成18年8月1日設立、代表取締役 山本保)
近年、微量の元素分析に対するニーズは、安全・安心の分野や健康管理の分野、品質管理の分野などで、ますます増大しています。このニーズに応えるためには、専門家による高度な分析作業に頼るだけではなく、「いつでも、どこでも、誰でも」使える分析装置が必要になっています。しかし、現在の代表的な分析手法では、特殊ガスと大電力を必要とする大型の据置型装置を利用することから、現場で採取した試料を持ち帰り、専門家が実験室で測定しなければなりません。
本研究開発チームは、ひょうたんのように中央に狭小部を持つ独自の形をした容器に試料を閉じこめて両端から高電圧をかけることで、数ミリ秒の間に狭小部にプラズマ発光させる技術を用い、分析装置の大幅な小型化に成功しました。この装置の最大の特徴は、小型・軽量で、片手で持って操作できることです。サイズは200×100×80mm、重さは約1kgと従来の分析装置の約100分の1です。さらに、操作および保守管理が容易で、繊細な部品がなく、専門家以外の人でもその場で分析できます。
株式会社マイクロエミッションは、この元素分析装置の製造・販売を行い、平成21年度までに累計売上10億円を目指します。
本研究開発チームは、ひょうたんのように中央に狭小部を持つ独自の形をした容器に試料を閉じこめて両端から高電圧をかけることで、数ミリ秒の間に狭小部にプラズマ発光させる技術を用い、分析装置の大幅な小型化に成功しました。この装置の最大の特徴は、小型・軽量で、片手で持って操作できることです。サイズは200×100×80mm、重さは約1kgと従来の分析装置の約100分の1です。さらに、操作および保守管理が容易で、繊細な部品がなく、専門家以外の人でもその場で分析できます。
株式会社マイクロエミッションは、この元素分析装置の製造・販売を行い、平成21年度までに累計売上10億円を目指します。
4.株式会社デオドライフ(平成19年3月28日設立、代表取締役 近藤充正)
寝たきり老人や身体障害者などの重度要介護者が生活する空間では、排泄に起因する不快臭(メチルメルカプタンなど)が発生することから、介護者はもちろん当人にとっても非常にストレスのかかる環境となっています。そのため、介護者の健康を害したり、要介護者が隔離されるなど、深刻な問題につながっていくことが懸念されます。
本研究開発チームは、アンチモン酸亜鉛を用いたガスセンサーが硫黄系悪臭ガス(硫化水素、メチルメルカプタン)に対して優れた検知特性を示すことを見出し、実用型高性能悪臭ガスセンサーを開発することに成功しました。このセンサーは、ヒトの鼻と同レベルでメチルメルカプタンなどの硫黄系悪臭ガスを感じることができます(検出下限:10 ppb)。
このセンサーを用いた第一段階商品として、「自動消臭ポータブルトイレ」を開発しました。排泄により発生した悪臭ガスを高性能悪臭ガスセンサーが検知すると、泡を噴出して臭い発生源を覆い隠すとともに、新規に開発した植物精油系消臭剤により、上方に漏れ出た悪臭を感じなくするものです。今後は、口臭チェッカーや体臭チェッカーなどの製品に発展させ、事業展開を進めていく予定です。
本研究開発チームは、アンチモン酸亜鉛を用いたガスセンサーが硫黄系悪臭ガス(硫化水素、メチルメルカプタン)に対して優れた検知特性を示すことを見出し、実用型高性能悪臭ガスセンサーを開発することに成功しました。このセンサーは、ヒトの鼻と同レベルでメチルメルカプタンなどの硫黄系悪臭ガスを感じることができます(検出下限:10 ppb)。
このセンサーを用いた第一段階商品として、「自動消臭ポータブルトイレ」を開発しました。排泄により発生した悪臭ガスを高性能悪臭ガスセンサーが検知すると、泡を噴出して臭い発生源を覆い隠すとともに、新規に開発した植物精油系消臭剤により、上方に漏れ出た悪臭を感じなくするものです。今後は、口臭チェッカーや体臭チェッカーなどの製品に発展させ、事業展開を進めていく予定です。
5.株式会社KIT(平成19年4月3日設立、代表取締役 岩佐仁雄)
半導体は携帯電話やコンピューターといった現代の電気製品には必ずといっていいほど組み込まれており、その重要性は極めて大きいものです。
半導体の製造過程では、表面の汚れ(金属不純物)を取るため、酸やアルカリなどの洗浄液で洗い流す必要があります。しかし従来の洗浄液では、材料表面にあれを生じたり、次世代デバイスに使えるレベルまでには汚れを除去できないなどの問題がありました。
本研究開発チームは、シアン基を含む洗浄液を用いた画期的な洗浄技術を開発しました。これは、シアン基が半導体表面に強く結合して欠陥を消滅させ、かつシアン基が金属イオンと安定な化合物を形成することに着目したものです。この洗浄液は従来の洗浄液より低濃度でも強い洗浄力があり、室温で繰り返し使用できます。また、無害物質から合成することができ、かつ、使用後は炭酸ガスと窒素に分解できるので、安全かつ環境に優しい洗浄技術です。
株式会社KITは今後、これらの研究成果を事業化するとともに、 1)半導体やセラミックなど固体表面の表面化学処理の研究開発、2)その成果を応用した装置、部品、薬液などの製品の製造、販売、保守管理、3)これらの技術に関する知的財産権およびノウハウの使用許諾と移管業務、4)表面化学処理技術のコンサルティング――などを行っていく予定です。
半導体の製造過程では、表面の汚れ(金属不純物)を取るため、酸やアルカリなどの洗浄液で洗い流す必要があります。しかし従来の洗浄液では、材料表面にあれを生じたり、次世代デバイスに使えるレベルまでには汚れを除去できないなどの問題がありました。
本研究開発チームは、シアン基を含む洗浄液を用いた画期的な洗浄技術を開発しました。これは、シアン基が半導体表面に強く結合して欠陥を消滅させ、かつシアン基が金属イオンと安定な化合物を形成することに着目したものです。この洗浄液は従来の洗浄液より低濃度でも強い洗浄力があり、室温で繰り返し使用できます。また、無害物質から合成することができ、かつ、使用後は炭酸ガスと窒素に分解できるので、安全かつ環境に優しい洗浄技術です。
株式会社KITは今後、これらの研究成果を事業化するとともに、 1)半導体やセラミックなど固体表面の表面化学処理の研究開発、2)その成果を応用した装置、部品、薬液などの製品の製造、販売、保守管理、3)これらの技術に関する知的財産権およびノウハウの使用許諾と移管業務、4)表面化学処理技術のコンサルティング――などを行っていく予定です。
6.株式会社ナノマテリアル(平成19年4月16日設立、代表取締役 加瀬一彦)
現在、塗料やコーティング分野、電子材料分野などで、新しい機能を発現するための材料として、10億分の1メートルの非常に小さな無機ナノ粒子が使われています。また、将来的に期待されている、少ない消費電力で稼働する高性能小型ナノデバイスにも、これらのナノ粒子が必要とされています。従来のナノ粒子の製造方法では、装置が大がかりで、高温・高圧の条件を必要とするため、高い製造コストがかかっていました。
本研究開発チームは、金や銀などの金属ナノ粒子製造方法において、それぞれ目的とする金属塩とエチレングリコールなどの有機還元剤を含んだ溶液にマイクロ波を照射することにより、反応速度を10倍~1000倍に促進した結果、短時間での大量製造を可能にしました。この技術により安価なナノ粒子を作製することに成功しました。またこの製造方法では、分散溶液を一度乾燥させ粉末状にしても、再び溶液に均一に分散させることができるので、粉末としてナノ粒子を供給できます。
株式会社ナノマテリアルは今後、これらの研究成果を基にして、ナノ粒子およびその応用製品の製造・販売への事業展開を行い、平成21年度には年商2億円を目指します。
本研究開発チームは、金や銀などの金属ナノ粒子製造方法において、それぞれ目的とする金属塩とエチレングリコールなどの有機還元剤を含んだ溶液にマイクロ波を照射することにより、反応速度を10倍~1000倍に促進した結果、短時間での大量製造を可能にしました。この技術により安価なナノ粒子を作製することに成功しました。またこの製造方法では、分散溶液を一度乾燥させ粉末状にしても、再び溶液に均一に分散させることができるので、粉末としてナノ粒子を供給できます。
株式会社ナノマテリアルは今後、これらの研究成果を基にして、ナノ粒子およびその応用製品の製造・販売への事業展開を行い、平成21年度には年商2億円を目指します。