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参考1

JST 人道的対人地雷探知・除去技術研究開発推進事業 研究開発スキーム

 JST「人道的対人地雷探知・除去技術研究開発推進事業」では、世界の数多くの国に埋設された地雷がその国の復興・開発上の大きな障害となっていることや、我が国の国際貢献が強く期待されていることなどから、日本の先端的な科学技術を駆使して人道的観点からの対人地雷の探知・除去活動を支援するための研究開発を進めています。そして、地雷被埋設国等で行われる実証試験に、実際に技術を提供することを目指しています。
 本事業は、文部科学省『対人地雷の探知・除去技術に関する研究開発に関する研究会』の報告書 「対人地雷の探知・除去技術に関する研究開発の進め方について」、及びこれを受けて文部科学省より示された目標に沿って取り組むものです。大学、独立行政法人研究機関、民間企業等からの研究提案を受け、平成14年10月より研究開発を実施しています。
 ここでは、センシング技術、アクセス・制御技術についての研究開発を対象としています。具体的には、平成17年度を目途とした研究開発(短期的研究開発課題)として、地雷と土壌の物性値の相対的な違いに着目。対人地雷を安全、かつ効率的に探知できるセンシング技術や、地雷原に安全かつ効率的にセンサー、マニピュレーターなどを持ち込むための遠隔操作可能なアクセス機材、それに装着するマニピュレーターおよびその制御技術などを研究開発対象としています。また、平成19年度を目途とした研究開発(中期的研究開発課題)には、地雷に含まれる爆薬自体の性質にも着目した、対人地雷をより一層安全かつ効率的に探知する技術が含まれます。
 今回、中期的研究開発課題にて開発した試作機の公開デモを行います。

研究開発スキーム イメージ図
研究開発スキーム イメージ図
センシング技術とアクセス・制御技術(地雷原に安全かつ効率的にセンサーを持ち込み位置決めするための技術)を融合させて、試作機を製作する。