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<参考図>

図2 図2 図2

図2 葉酸受容体4(FR4)発現を用いた制御性T細胞の分離

A. マウスT細胞を別系統マウス抗原で刺激前後のCD25とFR4の発現パターンを示します。
図中aとcの細胞分画が制御性T細胞で、bとeの細胞分画がナイーブT細胞で、dの細胞分画がエフェクターT細胞であった。制御性T細胞とエフェクターT細胞はCD25の発現レベルでは区別できないが、FR4発現レベルにより区別できることを示しています。
B. 未刺激のCD25分子を細胞表面に発現していない(CD25-)、ナイーブT細胞の増殖(●)応答および、FR4とCD25高発現分画として分離された制御性T細胞との様々な比率での共培養下での増殖応答を示します。ナイーブT細胞の増殖応答が制御性T細胞により抑制され、抗原刺激に対して強い抑制活性を有する制御性T細胞を、FR4をマーカーとすることで分離できました。尚、図中のFR4hiは細胞がFR4を高発現させていることを示す略号です。
C. 移植皮膚の生着延長を示しました。MHC不一致の皮膚片(B6由来)を移植したヌードマウスにT細胞を移入すると、T細胞のみを移入した場合は30日程で皮膚は拒絶される(●)が、移入する細胞分画に抗原刺激した制御性T細胞分画を加えると有意に生着を延長できました(■)。一方、CD25と中程度のFR4を発現している細胞を移入すると皮膚の拒絶は促進されました(◇)。尚、図中のFR4intは細胞がFR4を中程度発現していることを示す略号です。