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<参考図>

図2

図2.AML1はインターロイキン2の産生に必要である

 RNA干渉の原理(注4)を用いて、T細胞において、AML1の遺伝子発現を特異的に減少させる実験を行い、AML1の発現量がインターロイキン2の産生に及ぼす影響を調べました。
 (上)RNA干渉をしたT細胞を用いたタンパク質の測定量の結果を示します。対照群(Control)に比べて、AML1に対するRNA干渉を行い、タンパク質産生の抑制処理をした3種類の細胞(AML1, #1, #2, #3)ではAML1のタンパクの産生量は著明に減少しました。写真のα-AML1は、AML1タンパクの量を測定した結果です。写真にあるバンドが濃いほど、タンパクの量が多いことを示しています。その下のα-actinは、細胞にまんべんなく発現しているタンパクであるactinの量を定量した結果を示します。この量がそろっていることから、実験につかった細胞の数はほぼ同じであるのに、AML1タンパクのみ特異的に減少していることが分かります。
 (下)上の図で用いた対照群のT細胞およびAML1に対するRNA干渉を行ったT細胞によるインターロイキン2の産生量を測定した結果です。対照群に比較して、AML1に対するRNA干渉を行ったT細胞では、インターロイキン2の産生量が著明に低下していました。