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図5 臨界期開始時に最適な受容体の数

図5 臨界期開始時に最適な受容体の数
臨界期開始を示さないGAD65欠損変異型マウスについて調べたところ、細胞体におけるGABAA受容体は、臨界期開始前の野生型マウスのように、多くの受容体が存在していた。生後1ヶ月で臨界期が見られない、暗闇で飼育した野生型マウスは、臨界期中のマウスより受容体の数が少なくなっていたことから、GAD65欠損変異型マウスを暗闇飼育した時の、受容体の数の変化を調べてみた。細胞体のGABAA受容体の数は、多くもなく少なくもない“中間値”で、臨界期中のマウスにおける細胞体のGABAA受容体の数に近い値を示した。図の赤いラインの付近に、細胞体でのGABAA受容体が存在することが、臨界期開始の鍵を握っていることがわかった。