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■ 原理


プラズマ発光の原理図

プラズマ発光の原理図

<記号説明>

M:測定元素
+:正イオン
-:電子または負イオン

<動作説明>

瓢箪ひょうたんのように中央に括れを持つ小型容器(横幅数mm)に試料液を入れ、両端に高電圧をかけると、電気抵抗による発熱で中央の括れ部分が瞬時に高温となることで泡が発生し、泡の中でプラズマ発光が起こります。プラズマ発光により、試料液中に含まれる元素特有の波長の光が発生するので、分光分析を行い、元素の同定と定量を行います。

<必要とする試料の量>

1測定当たり約50μL(原理的には1μLでも十分)

<事前処理>

測定対象が液体以外の場合は、酸に溶かすなどの液体化処理が必要となります。また、食品などの有機物では、熱分解などの手法で有機物の分解を行う必要があります。これらの前処理方法は、ICP発光分光分析法などで、既に確立している手法や器具類が転用できます。