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<参考図>

(a)ベトナム株1の変異の考察
図4(a)ベトナム株1に見られる変異の重要性の解析

図4(a)ベトナム株1に見られる変異の重要性の解析

ベトナム1194株は、ベトナム株1とアミノ酸配列が2つしか違わないものの、ヒト型レセプターとほとんど結合しません。ベトナム1194株のHAにベトナム株1にみられるアミノ酸をひとつずつ換えた変異ウイルスを作製し、そのレセプター特異性を調べることで、ヒト型レセプターの結合にはどのアミノ酸変異が重要かを解析しました。 192番目のアミノ酸をグルタミンからアルギニン(192:Q→R)に置換すると、ヒト型レセプターと結合するようになりました。

(b)タイ株の変異の考察
図4(b)タイ株に見られる変異の重要性の解析

図4(b)タイ株に見られる変異の重要性の解析

(a)と同様に、ベトナム1194株のHAにタイ株にみられるアミノ酸をひとつずつ換えた変異ウイルスを作製し、そのレセプター特異性を調べることで、タイ株でヒト型レセプターの結合にはどのアミノ酸変異が重要かを解析しました。 139番目のアミノ酸をグリシンからアルギニン(139:G→R)に、182番目をアスパラギンからリシンに(182:N→K)それぞれ置換した場合、ヒト型レセプターと結合するようになりました。また、182番目の置換では、鳥型レセプターへの結合性が低下しました。