JSTトッププレス一覧共同発表 > 図4

図4 偏光顕微鏡でとらえた光の反射の偏光特性の逆転現象

図4 偏光顕微鏡でとらえた光の反射の偏光特性の逆転現象

軌道ストライプがまだ形成されていない150℃では、光の反射は偏光の方向にほとんどよりません。67℃では、結晶中に軌道ストライプが形成されているので、軌道ストライプの方向とこれに垂直な方向とで偏光特性が大きく違います。明暗のコントラストが大きく異なる領域は、他の領域に比べてもともと結晶のa軸方向とb軸方向が入れ替わっている領域で、双晶と呼ばれる領域です。温度を下げていくと27℃付近で明暗のコントラストの逆転現象がみられます。これは光の反射の偏光特性がa軸方向とb軸方向とで入れ替わったことを表しています。