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図2 欠失変異型ミトコンドリアゲノム導入マウスは男性不妊症であった

図2 欠失変異型ミトコンドリアゲノム導入マウスは男性不妊症であった

 もし、ミトコンドリアゲノム変異が男性不妊症を引き起こすなら、欠失変異型ミトコンドリアゲノムを含有するミトマウスは男性不妊症を発症すると予想できます。そこで、欠失変異型ミトコンドリアゲノムの含有率をもとに、オスのミトマウスを3つのグループに分けて、それぞれメスマウスと交尾させ、産仔数を比較したのが、上のグラフになります。
 御覧のように、欠失変異型ミトコンドリアゲノムの含有率が高いグループ2とグループ3のオスミトマウスと交尾したメスマウスからは、生まれる子孫数が減少していることが分かります。この結果は、欠失変異型ミトコンドリアゲノムの蓄積が男性不妊症に関与していることを直接的に証明していると言えます。