【用語補足】

1.ATP(アデノシン三リン酸)
エネルギーを必要とする多くの生体反応にエネルギー供給を行うために使われている物質。生体内エネルギーの通貨と言われる。主に呼吸や光合成により作られる。
2.モータータンパク質
ATPなどを加水分解しながらレールタンパク質の上を動き、生体の動きを作るタンパク質。ミオシンやキネシンなど。真核生物のあらゆる部分で見られ大きな多様性を示すが、共通の祖先を持つタンパク質であると考えられている。ここではこのような意味で用いられているが、場合によっては動きを持つタンパク質全般を指すこともある。
3.フリーズフラクチャー電子顕微鏡法
細胞表面の微細構造を電子顕微鏡で観察するための方法。凍らせた細胞をナイフで割り、割断面に斜め上方向から金属の粉を吹き付け金属粉で形成された影を観察する。
4.ヌクレオチド
核酸(RNAとDNA)の材料になる物質。細胞中にはATP, UTP, GTP, CTP, dATP, dTTP, dGTP, dCTPが存在している。これらのうちATPやGTPはエネルギー供給や細胞内シグナル伝達の媒体としても使われている。