平成15年7月25日 |
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学電気通信研究所 電話(022)-217-5422(総務課研究協力掛) URL: http://www.riec.tohoku.ac.jp/ |
埼玉県川口市本町4-1-8 科学技術振興事業団 電話(048)226-5606(総務部広報室) URL: http://www.jst.go.jp/ |
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東北大学電気通信研究所教授、科学技術振興事業団 戦略的創造研究事業総括実施型研究 大野半導体スピントロニクスプロジェクト研究総括、文部科学省ITプログラム「高機能・超低消費電力メモリの開発」プロジェクトリーダー 大野英男博士が、2003年度のThe IUPAP Magnetism Prizeを受賞することになりました。2003年7月27日からローマ(伊)で開催予定のICM会議(International Conference on Magnetism:磁性の基礎から応用までを含む磁性関連の最大の学会 http://www.icm2003.mlib.cnr.it/)で英・米の2人の研究者(Gabriel Aeppli(英)、David Awschalom(米))と共に受賞予定です。本受賞は、従来別個の技術であった電気と磁気とを融合させる新しい技術であるスピントロニクス技術実現の鍵となる新しい強磁性半導体開発が高く評価されたものです。スピントロニクス技術は将来の超大容量記憶デバイスへのブレークスルーとして、さらには量子コンピュータ実現のための礎(いしずえ)としても期待されています。 IUPAP(International Union of Pure and Applied Physics: 国際純粋応用物理学連合)は1922年にブリュセルで結成され、国際会議開催、論文アブストラクト、物理定数表の出版、各種規格、単位、標準の決定など物理学諸分野で国際的な協力、振興活動を行っている権威ある団体です。The IUPAP Magnetism PrizeはIUPAP内のInternational Commission on Magnetismにより制定され、3年あるいはそれ以上の間隔で授与されます。 最近の受賞者は1991: Prof. A. J. Freeman(磁性理論)、1994: Drs A. Fert and P. Grunberg(巨大磁気抵抗効果)、1997 Prof. R. J. Birgebeau(中性子・X線を用いた磁性実験、現カナダ・トロント大学学長)、と磁性分野におけるノーベル賞クラスの業績に対して授与されています。 | |||||
補足 スピントロニクス:これまで、エレクトロニクスは、電子の持つ電荷とスピンという二つの性質の内、電荷の性質を用いたトランジスタなど半導体デバイス、及びスピンを利用した磁気ディスクなどの磁気デバイスが車の両輪のように発展してきました。しかし、将来さらなる発展のためには電子の電荷とスピン双方の性質を利用した新しい技術、スピントロニクス技術の進展が期待されています。スピントロニクス技術は、将来の磁気記憶デバイスの超大容量化に対応したブレークスルー技術として、量子コンピュータ実現に向けた基礎技術として期待されています。 | |||||
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This page updated on July 25, 2003
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