(お知らせ)
平成13年7月5日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話048(226)5606

カーボンナノチューブ発見10周年記念シンポジウム開催

 カーボンナノチューブが飯島澄男博士(科学技術振興事業団 国際共同研究プロジェクト「ナノチューブ状物質」代表研究者、NEC基礎研究所主席研究員、名城大学理工学部教授)によって発見されてから今年で10年になるのを記念し、つくばサイエンス・アカデミー、科学技術振興事業団、日本電気(株)は共催で2001年10月3日(水)から5日(金)の3日間、つくば国際会議場でカーボンナノチューブ発見10周年記念シンポジウム(Tsukuba Symposium on Carbon Nanotube in Commemoration of the 10th Anniversary of its Discovery)を開催する。
 カーボンナノチューブはダイヤモンド、非晶質、グラファイト、フラーレンに次いで発見された5番目の炭素材料で、グラファイトシートが直径数ナノ(10億分の1)メートルに丸まった極細チューブ状構造を有している。カーボンナノチューブはその丸まり方、太さ、端の状態などによって、電気的、機械的、化学的特性などに多様性を示し、次世代産業に不可欠なナノテクノロジー材料として、現在、世界中で最も注目されている材料である。
 本シンポジウムでは、内外の著名な研究者、技術者がカーボンナノチューブや関連材料・素子・プロセスなどについて、現在の研究の最前線と将来の応用について議論し、カーボンナノチューブの新たな展開に期待するものである。
 シンポジウム開催に向けて国際エグゼクティブ委員会、組織委員会、および運営委員会が設けられた。国際エグゼクティブ委員会委員長には江崎玲於奈氏(芝浦工業大学学長、つくばサイエンス・アカデミー理事長)、組織委員会委員長には斎藤晋氏(東京工業大学教授)、運営委員会委員長には蔡兆申氏(日本電気基礎研究所主管研究員)の各氏が就任している。
 シンポジウムは10月3日の午後から5日まで単一セッションで構成され、国内約10名、海外約15名による招待講演と一般投稿参加者によるポスター発表が予定されている。また、関連企業による展示コーナーも併設される予定である。

(問い合わせ先) 科学技術振興事業団 国際室
            担当 菊池、森本、唐沢
              TEL048-226-5630
              FAX048-226-5751

This page updated on July 5, 2001

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