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平成28年12月16日

研究不正疑義の告発に関する東北大学調査結果に対するコメント

国立研究開発法人科学技術振興機構
理事長 濵口 道成

東北大学の調査結果では、すべての告発について「研究不正が無かった」との結論であった。

東北大学が最初の告発を受けてから現在まで4年以上の時間を要し、社会や科学界に混乱を招いたことは、誠に遺憾であると言わざるを得ない。

当機構は、我が国における科学技術の健全な発展と、科学と社会の信頼関係の回復のためにも、研究者一人ひとりに研究者としての一層の自覚を、各研究機関にはそのための組織的取り組みを求める。当機構は、それらが実現されるよう引き続き支援してまいりたい。

東北大学に対しては、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に従い、研究倫理教育のより一層の充実を求めたい。また、同大学の調査報告書の末尾には、告発された論文内の錯誤について「被告発者への提言」として被告発者に対応を求める記述があり、誠実に実行されることを求めたい。

以上