研究課題名
「光融合科学から創生する「命をつなぐ早期診断・予防技術」研究イニシアティブ」
プロジェクト実施期間
(育成型):FSフェーズ:2018年度~2019年度;本格フェーズ:2020年度~2023年度
幹事機関、領域統括(所属)
東京農工大学 三沢 和彦(工学研究院・工学研究院長)
参画機関(大学等、企業等)
一橋大学、東京医科歯科大学、あいおいニッセイ同和損保(株)、(株)アイセル、秋田住友ベーク(株)石原産業(株)、イスクラ産業(株)、SSP(株)、エステー(株)、LG Japan Lab(株)、(株)オムニア・コンチェルト、関西ペイント(株)、カンロ(株)、キヤノンメディカルシステムズ(株)、コニカミノルタ(株)、コンビ(株)、サントリーモルティング(株)、JITSUBO(株)、(株)JIAアグリ&バイオ、(株)CeSPIA、田中貴金属工業(株)、ドクターウエルネス(株)、(株)ニコン、日本ガスコム(株)、日本電子(株)、(株)ピーエルジェイインターナショナル、(株)ファームロイド、富士化学(株)、プレシジョン・システム・サイエンス(株)、(株)マツモト交商、マハロ・ワークス(株)、(株)マルコム、三鷹光器(株)、三菱瓦斯化学(株)、三菱ケミカル(株)、(株)明治、横河電機(株)、(株)ライブナビ、ルカ・サイエンス(株)
めざす未来
高齢化社会を迎え、世界各国で健康・医療サービスのニーズが高まっている中、日本は他国よりいち早くこの課題に直面しています。その日本で創出する健康・医療サービスは、大きなグローバル市場を獲得しうるだけでなく、さらに国際保健分野でのプレゼンスを向上させるでしょう。
このコンソーシアムが目指すものー。
それは、健康・医療に関する新しい方法を世界に先駆けて提案すべく、異分野との親和性が極めて高い光科学分野を研究の軸とし、生命科学分野と獣医学・農学分野の領域横断的融合に基づいた「新産業の創出」と「社会システムとしての定着化」がもたらす真のオープンイノベーションです。
研究のポイント
東京農工大学は、生体細胞内における生体関連分子の分布と動態を対象に、その場で分子構造を同定しながら画像化する技術で世界最先端を走っており、その技術を実用化した「コヒーレントラマン顕微鏡」をキーテクノロジー1「生体関連小分子の無標識検出技術」として設定。この無標識検出技術を横串として、実際の早期診断や予防に直結する生命科学分野と獣医学・農学分野の研究領域に6つのキーテクノロジーを設定(図表参照)し、全7キーテクノロジーで既存の産業分野で企業との共同研究を行いながら、領域横断的に融合させるという新たな学術的挑戦を行っています。
ここがすごい
分子量が小さい低分子の蛍光顕微観察を行うことができる「コヒーレントラマン顕微鏡」(米国特許取得済み)という革新的機器をオープンイノベーションの骨格とし、様々なキーテクノロジーと横断的に組み合わせることで、ゲノム情報等を活用した医療、生活習慣病や認知症の予兆発見、ワクチン開発や薬剤耐性対策、AIや情報技術を利用したがん診断に関する新しい方法を世界に先駆けて提案し、国際標準の獲得も図っています。
また、東京農工大学のほか、一橋大学、東京医科歯科大学、37社の参画企業とコンソーシアムを組み、研究推進のための全面的なサポート体制を構築し、その運営を行っています。
企業への一言
私達が求める企業像は、
①命あるもの全ての健康を守るべく、世界へ向け研究で健康増進や疾病予防等について変えたい企業
②業界を問わず、制約の少ない条件下で、新たな産業創出を意識した研究を望まれる企業
③高い研究力を持つ研究者や優秀な若手研究者との新鮮な研究を望まれる企業になります。
具体的には
◆光科学機器の高性能化・特殊用途への応用に関心を持たれる企業
◆光科学を活用することで、既存の研究テーマを発展いただける企業
◆光科学技術の有効性に着目し、自社分野での活用を目指される企業
◆光科学技術の有効性に着目し、医療分野等での研究加速を目指される企業
など、幅広い分野にわたり参画を求めています。