研究課題名
人々を軸にあらゆる情報をオープンに活用する基盤「PeOPLe」によるライフイノベーションの創出
プロジェクト実施期間
2018年度~2022年度(オープンイノベーション機構連携型)
幹事機関、領域統括(所属)
慶應義塾大学 宮田 裕章 (医学部 教授)
参画機関(大学等、企業等)
東京大学、国立国際医療研究センター、理化学研究所、国立精神・神経医療研究センター、味の素(株)、(株)asken、アストラゼネカ(株)、(株)アルム、(株)医針盤、ウィングアーク1st(株)、WELLNESSY PTE LTD、(株)Welby、(株)エウクラシア、(株)NTTドコモ、MRT(株)、(株)MG-DX、オムロンヘルスケア(株)、コニカミノルタ(株)、ソフトバンク(株)、第一生命保険(株)、武田薬品工業(株)、田辺三菱製薬(株)、TIS(株)、データインデックス(株)、(株)テックドクター、東京海上日動あんしん生命保険(株)、トヨタ自動車(株)、豊田通商株、日本ユニシス(株)、富士フイルム(株)、(株)ポケモン、(株)MICIN、(株)マクニカ、三井住友海上火災保険(株)、ヤフー(株)、ライフログテクノロジー(株)、湧永製薬(株)、神奈川県、川崎市、(公財)神奈川県予防医学協会
めざす未来
IoT の進歩によって世界中で、これまでにない量のデータが生み出され、蓄積されています。個人に紐づく多様な情報は、本人同意のもと安全に保管され、多様なステークホルダーによる利活用が可能となり、様々な場面でライフイノベーションを牽引していきます。情報を作り・基盤上でつなげ・社会へと開く各工程で必要な技術的課題の解決と新たなサービスの創出と合わせて、データを活用するために必要な社会的合意形成の推進を行います。
Society5.0・を牽引する、基盤「PeOPLe」の共創・活用を促進し、個人を軸としてデータを整理・統合し、高度な次世代サービスによるWellbeing の実現を目指しています。
研究のポイント
本プログラムでは以下の4つの課題の解決に向けて、4つのキーテクノロジーの開発を行っています。
課題:1.スケールアウトを目指したハイブリッド型オープン情報基盤の実装と展開、2.プレシジョンヘルスサービス実現のためのデータ技術の開発、3.本人同意を精緻化したデータ利活用プラットフォームとAI開発、4.法社会制度整備と人材育成。
キーテクノロジー:1.多様な規格のデータベースを個人を軸に連結するデータサイエンス手法の開発、2.プレシジョンヘルスサービス実現のためのデータ技術の開発、3.膨大なデータを個人同意を基に安全に利活用するコミュニケーションテクノロジーの開発、4.実装に向けた社会的合意形成の促進。
ここがすごい
「PeOPLe」により実現する、健康情報を個人が見られるようにするPersonal Health Record(PHR)に関しては、政府でも標準化を進めており、本プロジェクトにおいてもそうした動きと連携し、地方自治体とも協力しながら研究を進めています。PCR検査の結果等の個人が自らの健康情報を持つ仕組みは、新型コロナウイルス感染症への対策においても重要になっています。
また、「PeOPLe」は2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」の鍵となるものです。
企業への一言
本コンソーシアムには組織の規模や形態に応じて、OPERA 会員/一般会員/特別会員の3つの枠があります。PHR認証制度の検討や医療・ヘルスケアにおける個人情報保護の法社会制度などに関する会員限定の勉強会等の活動をおこなっています。
情報基盤の実装と展開のための技術開発、データの利活用による新たなサービスの展開、データ活用に関する国への提言、企業同士によるオープンイノベーションの場として、本コンソーシアムへのご参加をお待ちしています。
人々が中心となるwellbeing基盤~PeOPLe~ / Person-centered Open Platform for well-being (PeOPLe)
データ駆動型アプローチにより、個人と社会に最適化された健康増進、疾患予防、介護予防サービスを実現し持続可能なウェルビーイング社会へ