研究課題名
有機材料の極限機能創出と社会システム化をする基盤技術の構築及びソフトマターロボティクスへの展開
プロジェクト実施期間
2016年度~2021年度(共創プラットフォーム型)
幹事機関、領域統括(所属)
国立大学法人山形大学 大場 好弘 (有機材料システム研究推進本部)
参画機関(大学等、企業等)
山形大学、米沢栄養大学、九州大学、産業技術総合研究所、鶴岡工業高等専門学校、帝人(株)、(株)セリアエンジニアリング、竹田印刷(株)、東京プロセスサービス(株)、(株)モレスコ、(株)イデアルスター、関東化学(株)、(株)ユー・コーポレーション、日立化成(株)、東ソー(株)、アルケマ(株)、三菱ケミカル(株)、(株)荘内銀行、三菱ガス化学(株)、(株)日本触媒、旭化成メディカル(株)、日油(株)、住友ゴム工業(株)、(有)芳尾電気化学研究所、(株)山形銀行、セパレータデザイン(株)、江崎グリコ(株)、第一工業製薬(株)、横河電機(株)、エヌ・デーソフトウェア(株)、(株)弘栄ドリームワークス
めざす未来
山形大学では、次世代のロボティクスとして従来の金属等からなる硬い素材を用いるのではなく、柔らかな材料・デバイス(ソフトマター)で形成した新領域「ソフトマターロボティクス(SMR)」を提唱しています。SMRは、柔らかい素材により、軽く、静かで、温かいといった特徴を持っており、人が快適と感じるロボットによりSociety5.0実現のキーテクノロジーとなります。
研究のポイント
新しく山形大学が提唱する「ソフトマターロボティクス」は、有機材料の極限機能創出として(1)ソフト機能材料・デバイス(2)ソフトセンシング (3)ソフトメカニクス(4)ソフト蓄電デバイス、の4つの研究テーマと、これらの技術を統合した新しい新領域 (5)ソフトマターロボティクスにて新産業の開拓先導を目指します。柔軟なアクチュエータ・センサ・デバイスが高度にインテグレートされたソフトマターロボットは、柔軟・静か・快適性が高く、また低環境負荷が達成可能です。それぞれのテーマにおける産業への貢献とともに、これまでにないソフトマターロボットの社会実装を目指します。
ここがすごい
ソフトマターロボティクスコンソーシアム(SOFUMO)を形成し、①新しいコミュニケーション創発を目指したゲルハチ公、②水流による生物的な動きを模したクラゲロボット(癒やしロボット)、③狭い配管での進行が可能なサーチロボの3点に関して注力しPoCを作製しています。①ゲルハチ公は超福祉展(東京 渋谷)に2019年9月に出展、官邸SNS(2020/04/08)にも取り上げられ、世界に発信されました。
企業への一言
山形大学は有機材料システムの世界的拠点化を目指し有機EL・印刷エレクトロニクス・有機薄膜太陽電池・蓄電デバイス・ゲル・3Dプリンタで、卓越・若手人材を招聘し、産学共同で基礎研究から応用開発・事業化までのイノベーションプラットフォームを形成しています。加えてソフトマターロボティクスにフォーカスしたSOFUMOコンソーシアムも形成しており、SMRとその基礎技術にご興味がございましたら、ご連絡お願い致します。
ゲルハチ公 / The Soft-Matter Robot "Gel HACHI"
山形県鶴岡市に所存する渋谷ハチ公像の試作品である「鶴岡ハチ公像」を原型として、「人が触りたくなる新しいコミュニケーションの創出」をテーマに、山形大学ソフトマターロボティクスコンソーシアムが保有するソフト材料、ソフトセンシング、ソフトメカニクス、3Dプリント、人工知能の要素技術を駆使してプロデュースしたソフトマターロボット