「ゲノムリテラシー講座」 多型解析と疾患遺伝子同定

2002年3月9日(土) 連鎖解析「罹患同胞対連鎖解析および連鎖不平衡解析の実際」
講師: 井ノ上 逸朗
内容: 因子疾患遺伝子同定のためには、罹患同胞対連鎖解析による疾患遺伝子座の特定、および連鎖不平衡解析による感受性SNPの同定が重要である。本講座では、疾患遺伝子同定法の基本的な考え方を講議する。そして、実習を通じプログラムの使い方を学ぶのみでなく、得られた結果の解釈についての解説を試みたい。
参加資格: WEB ブラウザーが不自由なく使えること。
多型解析についての基礎的な知識や経験があること。

2002年3月12日(火) 「QTL解析」
講師: 松本 耕三
内容: ポストゲノム時代をむかえ、多因子遺伝性疾患原因遺伝子クローニングが本格化していくなかで、多因子疾患動物、殊にラットはその鍵として現在注目されている。今回は2型糖尿病ラット(OLETF)における糖尿病遺伝子座あるいは肥満に関わる遺伝子座解析、いわゆるQTL解析の実際をMapmaker/QTLプログラムを使って解説する。また、Mapmaker/QTLプログラムの実際の動かし方を学ぶ。
参加資格: WEB ブラウザーが不自由なく使えること。
UNIXの初歩のviコマンドが使用できること。

2002年3月15日(金) 多型(SNP、マイクロサテライト)解析「ゲノムワイド遺伝的相関解析の実際」
講師: 田宮 元
内容: 複合性疾患の感受性遺伝子同定を目的として行ってきた、多型マーカーを用いたゲノムワイド遺伝的相関解析法について、実際の解析例をもとに講義したい。更に、このような解析の過程で必要になるヒトゲノムドラフト配列やUnigene配列などの公開された情報の利用法や、大規模なジェノタイピングデータの利用にあたって、最近注目されている並列化や64ビット化の実際の適用例も紹介したい。実習では、実際に簡単なプログラムやデータベースを作成しながら、これらのデータを効率よく扱う方法を紹介したい。
参加資格: WEB ブラウザーが不自由なく使えること。
UNIX系OSが使えること。