「ゲノムリテラシー講座」 バイオインフォマティクスに基づいた遺伝子改変マウスの表現型解析と精神疾患の研究

2007年9月28日(金) バイオインフォマティクス的手法を活用した遺伝子改変マウスの表現型解析と精神疾患の研究
講師: 宮川 剛
内容: ポストゲノムシークエンス時代の中心的な課題の一つは、各遺伝子の個体レベルでの機能を探ることであると言われている。一方、全ての遺伝子の約80%は脳で発現しているので、それらを探るためには脳においての遺伝子の機能を調べる必要がある。演者らは、脳で発現する遺伝子を改変した多くの系統の遺伝子改変マウスについて、「網羅的行動テストバッテリー」を始めとした様々な表現型解析技術を活用することにより、遺伝子・脳・行動の関係を探っている。本講義では、このようなバイオインフォマティクス的アプローチが脳の基礎的研究や精神神経疾患研究に与えるインパクトについて、演者らが得ている最新のデータを例にとり解説する。
参加資格: 遺伝子・ゲノムについて高等学校の生物の教科書に記載されている程度の基礎的な知識を有する者