「世界一の安全・安心社会の実現」領域 シンポジウム
「ナノテクノロジーを駆使したウイルス検出最前線 ~ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現~」 報告

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開催概要

■ 開催日時  :2023年3月15日(月) 13:30~17:30

■ 会場    :上智大学 四谷キャンパス、Zoomオンライン会議

■ 主催者   :未来社会創造事業 本格研究「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFET
        センサーによるパンデミックのない社会の実現(松本課題)」

■ イベントプログラム:「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現」キックオフシンポジウムpdf(PDF:575KB)

報告

2022年度より開始した、本格研究「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現(松本課題)」(研究開発代表者:松本和彦(大阪大学))のキックオフ公開シンポジウムが2023年3月15日、上智大学 四谷キャンパスおよびオンラインにて、第70回応用物理学会春季学術講演会の一般公開シンポジウムとして開催され、会場参加にて約50名、オンラインにて約80名の方に参加いただきました。

松本先生よりグラフェンFETセンサーの最新研究成果が紹介されたほか、澤田和明先生(豊橋技術科学大学)より「CMOS電位検出センサアレイ技術によるマルチウィルス検出」、谷口正輝先生(大阪大学)より「AI ナノポアを用いた感染症迅速検査法」など、ウイルス検出に関する多様な研究の最前線が発表されました。京都府立医科大学から臨床現場において必要とされているウイルス検出のニーズや最新知見が、中部大学から社会実装に向けての大学の取り組みが発表されました。また、村田製作所からグラフェンFETセンサーの実用化に向けた技術課題と取り組み、将来のユースケースやそれらに向けた開発構想が語られ、サイエンス面での研究開発の進捗だけでなく、民間企業との連携協力に関しても活発に議論が行われました。

今後、松本課題では、デバイスの高性能化、安定化を図るとともに、誰でも、どこでも、簡単に扱えるウイルス検出システムを実現します。これらの技術開発により、生活空間に潜む様々なウイルスを迅速に見つけることを可能とし、安全・安心で快適な社会の実現に貢献します。

以上

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