未来社会創造事業「顕在化する社会課題の解決」領域
エコプロ2021ミニセミナー報告

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開催概要

■ 出展日時:2021年12月 9日(木) 13:30~14:00、14:30~15:00
       2021年12月10日(金) 14:30~15:00

■ 出展形式:ハイブリッド開催(東京ビッグサイトJSTブース・ライブ配信併用)

■ 主催者 :未来創造研究開発推進部

報告

未来創造研究開発推進部は、2021年12月9日・10日、東京ビッグサイトで開催されたエコプロ2021のJSTブース・ミニセミナーにおいて、未来社会創造事業「顕在化する社会課題の解決」領域の実施課題に関する講演を行い、会場とライブ配信を含め3セミナーでのべ約150名の参加があった。

本セミナーは本領域の新規採択課題の開始にあたり、課題の内容を一般に公表し認知度と関心を高めることを目的に開催した。高橋運営統括による領域紹介に続き、本領域の6課題の研究開発代表者が講演し、会場およびオンライン参加者との質疑応答を行った。

1. JST未来社会創造事業「顕在化する社会課題の解決」領域の紹介
  高橋 桂子 早稲田大学上級研究員/研究院教授 ※以下の各セミナーに登壇。

領域の高橋運営統括より、未来社会創造事業の特徴に続き、「顕在化する社会課題の解決」領域では7つの切り口と4つの基盤で俯瞰した上で、複眼的な視点で解決を目指す点を講演。重点公募テーマ「持続可能な環境・自然資本を実現し活用する新たな循環社会システムの構築」の基、今年度採択した6課題を紹介。

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2.「省エネ窓ガラス/インフラ保全コスト半減で作る未来社会」
  (12/9 13:30-14:00)

①「カーテンを必要としない窓」 樋口 昌芳 物質・材料研究機構グループリーダー

オフィス等の室内空調の省エネへの貢献と、ブラインド等不要なスタイリッシュな空間創造を目指す樋口氏より、安定時は透明で、酸化により着色する新規のメタロ超分子ポリマーや、太陽光発電で駆動し日差しの変化に対応して自動的に調光を行うガラス窓等について講演。

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②「持続可能でレジリエンスな社会インフラの管理システムの構築」 杉浦 邦征 京都大学教授

インフラ健全度評価の考え方を予防保全へ導入することによる、レジリエンスに富む社会インフラの管理システム構築を目指す杉浦氏より、センサ等で収集した点検データへのAI技術の活用、モニタリング技術の信頼性確保、インフラのデジタルツイン空間創造とAI技術活用による構造損傷診断と将来予測、およびこれらを用いた防災シミュレーションシステム等について講演。

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3.「人工衛星・AI活用による持続的な防災減災」
  (12/9 14:30-15:00)

①「地表面水文量予測情報を利用した流域治水の先進的な実践」 芳村 圭 東京大学教授

リードタイムの長い洪水予測を活かした新たな広域治水システムによって、効果的な避難活動、事前防災を考慮した「住まい方」の改善、復旧の効率化等を可能にし、洪水が災害にならない持続可能な社会の実現を目指す芳村氏より、地表面水文量の予測シミュレータ『Today's Earth』と衛星観測技術、人工知能等を融合し、予測の精度を様々な時空間スケールで格段に向上させる取り組み等について講演。

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②「デジタル防災コミュニティの市民参加型研究」 大石 裕介 富士通株式会社主席研究員

「防災」をキーワードに活性化された地域コミュニティが高齢化社会における地域の助け合いを下支えし、災害時には適切な避難等で救える全ての命が救われる社会の実現を目指す大石氏より、若者から高齢世代までを含む「デジタル防災コミュニティ」の構築、デジタル技術に基づく効果的な災害避難手法の実現に加え、AI予測の最大障壁である「想定外」への対処の枠組み等について講演。

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4.「全地球情報で資源を守る/昆虫ミニロボで災害時の命を守る」
  (12/10 14:30-15:00)

①「鉱物資源のサプライチェーンリスク最小化に向けたリソースロジスティクス解析システムの構築」 松八重 一代 東北大学教授

グローバル化に伴い、人権、労働、環境、文化等の社会問題が鉱物資源供給への直接間接のリスク要因となる中、サプライチェーンリスクが経済活動へ及ぼす影響を最小にするシステムの構築を目指す松八重氏より、マルチメディア情報処理技術に基づく多様なリスク要因の抽出・整理・分析の効率化と、鉱物資源サプライチェーンリスク情報共有プラットフォームの構築について講演。

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②「昆虫ミニロボで災害時の命を守る」 梅津 信二郎 早稲田大学教授

災害救助犬等による建物の外側からの探索が主流である倒壊した建物内の生存者探索について、ミニロボット群を用いることにより探索時間の大幅な短縮を目指す梅津氏より、センサと制御装置等から構成される小型デバイスを搭載した昆虫ミニロボットと、ミニロボットに外部からの司令を与え、瓦礫の内部に侵入し生存者を迅速に発見する技術の開発について講演。

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以上

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