事業紹介

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未来社会創造事業とは

 新しい知識やアイデアが、組織や国の競争力を大きく左右する現代においては、新しい試みに果敢に挑戦し、非連続なイノベーションを積極的に生み出すハイリスク・ハイインパクトな研究開発を推進していくことが重要です。

 未来社会創造事業では、社会・産業ニーズ(潜在的なニーズを含む)を踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を明確に見据えた技術的にチャレンジングな目標を設定し、戦略的創造研究推進事業や科学研究費助成事業等の有望な成果の活用を通じて、実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を実施します。その研究開発において、斬新なアイデアの取り込み、事業化へのジャンプアップ等を柔軟かつ迅速に実施可能とするような研究開発運営を採用します。

 本事業は異なる2つのアプローチ「探索加速型」と「大規模プロジェクト型」で構成されます。

  • 探索加速型
    比較的少額の課題を多数採択(スモールスタート)する探索研究から、それらの課題を絞り込み、集中投資する本格研究へと段階的に研究開発を進めます。探索研究では、多くの斬新なアイデアを公募して取り入れ、本格研究に向けてアイデアの実現可能性を見極めるための研究開発を行います。探索研究から本格研究への移行時や、本格研究実施期間中において、ステージゲート評価注1)を実施し研究開発課題を絞り込むことで、最適な研究開発課題を編成します。研究開発課題は、文部科学省が定める未来社会に必要な技術の区分(領域)を踏まえ、JSTが提案募集などを通じて設定した「重点公募テーマ」に基づき公募します。
  • 大規模プロジェクト型
    科学技術イノベーションに関する情報を収集・分析し、現在の技術体系を変え、将来の基盤技術となるよう文部科学省が特定した「技術テーマ」に係る研究開発課題を公募し、集中的に投資します。

 本事業では、POC を目指した研究開発を実施することから、ステージゲート評価では、サイエンス面での研究開発の進捗に加え、民間との連携協力の進捗も評価します。特に、大規模プロジェクト型においては、一回目のステージゲート評価以降に一定以上の民間の資金導入を求めます。

注1)ステージゲート評価:研究開発期間を複数のステージに分け、各ステージにおける研究開発課題の続行又は終了を決定する評価

■事業概要図

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■研究開発推進イメージ

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■JST事業の中での位置づけ

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運営体制

事業統括

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渡辺 捷昭 トヨタ自動車株式会社 元社長

昭和39年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社
昭和57年7月 トヨタ自動車株式会社に社名変更
平成4年9月 同社 取締役
平成9年6月 同社 常務取締役
平成11年6月 同社 専務取締役
平成13年6月 同社 取締役副社長
平成17年6月 同社 取締役社長
平成21年6月 同社 取締役副会長
平成23年6月 同社 相談役
平成27年7月~平成30年6月 同社 顧問

ガバナンス体制

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※探索加速型は各領域において重点公募テーマを設定。重点公募テーマの下で研究開発課題を推進。
※大規模プロジェクト型は各技術テーマの下で研究開発課題を推進。

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