低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2018-PP-06

蓄電池システム(Vol.6)
—リチウムイオン電池のエネルギー密度向上の可能性と研究課題—

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概要

 電気自動車(EV)用蓄電池において、2030年までにエネルギー密度を500Wh/kg以上とすることが目標とされている[NEDO Battery RM2013(2013年8月)参照]。一方、現在市販されている18650型円筒形リチウムイオン電池のエネルギー密度は200~250Wh/kg 程度であり、目標を達成するためには飛躍的な技術革新が必要である。

 本稿では、リチウムイオン電池の正極活物質に焦点を当て、近年報告された高容量正極活物質の1つであるリチウム過剰系材料を例に18650型円筒形電池に適用した場合のエネルギー密度の推定と原材料コストの概算を行った。本報告では、リチウム過剰系材料を用いたリチウムイオン電池の高エネルギー密度化と原材料コスト低減の可能性、および研究課題を示す。

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