個人による調査・研究
研究公正の取組や、研究不正行為、研究倫理教育等についての、個人による研究論文へのリンク集です。
和文誌掲載論文
中村 征樹, 市田 秀樹, 三浦 麻子, 東島 仁「アンケートから見える研究公正の現状と課題:研究公正アンケート実施報告」
日本の研究公正の実態把握を目的として開発された質問紙を用い、2021年10月から11月にかけて、7大学、1,198名の研究者・学生に対して実施された調査結果の報告書です。(大阪公立大学 学術情報リポジトリ)
⽯⽥ 柊「研究公正をめぐる議論動向 : NASEM報告書 Fostering Integrity in Research(2017) の概要と要点」
全米アカデミーズ(NASEM)が2017年に作成した「Fostering Integrity in Research」の各章の要約を通して、研究公正をめぐる基礎的な考え方と論点をまとめています(『ELSI NOTE』2023年28巻 p1-22)
田中 智之, 加納 圭, 小出 隆規「研究公正:現状とELSI/RRIにおける重要性」
ELSI(Ethical, Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的課題)やRRI(Responsible Research and Innovation:責任ある研究・イノベーション)という観点から見た研究公正の課題について具体的な例を取り上げ、研究活動が社会から支援されるためにどのように研究公正を推進するかについての論文です。(『研究 技術 計画』 2022年37巻3号 p325-338)
藤井基貴・栗島 智明「ドイツにおける研究公正と『学問の自由』」 (1)-(2)
ドイツにおける研究公正について、ドイツ研究振興協会(DFG)の課題や電子ジャーナル問題を考察した論文です。
松澤 孝明「研究不正と制裁措置 : 諸外国の特徴と形成要因」
諸外国の研究不正に対する制裁措置の特徴や考え⽅をタイプに分けて調査・分析し⽐較した論文です。(『RI : Research Integrity Reports』2020年4号 p3-30)
『薬学雑誌』139巻6号 誌上シンポジウム
『薬学雑誌』2019年139巻6号の「誌上シンポジウム」掲載論文です。
松澤 孝明 「研究公正から見たライフサイエンス:その特徴と役割」
ライフサイエンス分野における研究不正の特徴と役割について調査・考察しています。(『日本内科学会雑誌』2018年107巻11号 p2344-2350)
『薬学雑誌』138巻4号 誌上シンポジウム
菊地 重秋「我が国における研究不正(ミスコンダクト)等の概観 ─ 新聞報道記事から─」
埼玉学園大学紀要(人間学部篇)掲載。報道記事等から研究不正事例等をまとめて紹介、考察した論文シリーズです。
- (その12)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2021年 21号
- (その11)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2020年 20号
- (その10)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2019年 19号
- (その9)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2018年 18号
- (その8)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2017年 17号
- (その7)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2016年 16号
- (その6)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2014年 14号
- (その5)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2013年 13号
- (その4)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2012年 12号
- (その3)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2011年 11号
- (その2)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2010年 10号
- (その1)埼玉学園大学紀要(人間学部篇) 2009年 9号
松澤 孝明「博士人材の研究公正力」 (1)-(3)
博士課程学生や若手研究者教育について、3報に分けて検討分析し、提案を行っています。
田中 智之「誠実な研究活動のために」
『情報の科学と技術』特集:研究倫理
藤井 基貴「ドイツにおける研究倫理への取り組み」 (1)-(2)
日本におけるこれからの研究公正システムの制度設計に役立てるため、ドイツの研究公正システムについてオンブズマン制度を中心に検討しています。
小林 信一「我々は研究不正を適切に扱っているのだろうか ―研究不正規律の反省的検証―」
米国の研究不正に関する規律や体制と対比させながら、日本の研究不正の規律について分析しています。
小林 信一「新しい研究不正ガイドラインの論点―ガイドラインの課題とガイドライン後の課題―」
「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(2014年)制定後に、改めて旧ガイドラインと比較し、研究不正の定義の範囲を始め、新ガイドラインの課題を挙げています。 (『調査と情報』 2014年11月号)
松澤 孝明「諸外国における国家研究公正システム」 (1)-(3)
松澤 孝明「わが国における研究不正 公開情報に基づくマクロ分析」 (1)-(2)
データの捏造、改ざん及び盗用を含む研究不正を分析し、わが国の研究不正の特徴を分析しています。
大河 雅奈 「日本における科学者の責任論の議論の系譜とその課題:省察に注目した解決策の考察」
第3回知識共創フォーラムの報告。科学者の責任論をレビューし,課題とその解決策についての考察を紹介しています。(『知識共創』2013年第3号)
中村 征樹「研究不正への対応を超えて : リサーチ・インテグリティ・アプローチとその含意」
国際的な動向を見据えながら、研究不正問題をめぐる論点を整理し、健全な研究活動を育むことの必要性を紹介しています。(『メタフュシカ』 2011年42巻 P31-P46)
齋藤 芳子「米国における大学院生向け研究倫理教育コースの設計」
米国の大学における研究倫理教育コースの設計コンセプトや内容等を調査した結果、及び日本における研究倫理教育コース設計に対するヒントや検討すべき点等が述べられています。(『名古屋高等教育研究』2008年8巻 p117-136)
平田 容章「研究活動にかかわる不正行為」
不正行為の類型、規制や罰則の現状、発生の要因や背景、及び国や関係機関等の対応と今後講ずべき対策について紹介しています。また、不正行為に対する法令上の規制・罰則について表3にまとめられています(参議院のウェブサイト)。(『立法と調査』2006年261号)
国際誌掲載論文
Gemma Conroy 「The 7 deadly sins of research. The most common stumbling blocks.」
NatureにNewsとして掲載された、研究する上で研究者の質を落としかねない「7つの大罪」について記されています。QRPを考えさせられます。(『Nature』 2019年 Dec.10)
Jeffrey Brainard, Jia You 「What a massive database of retracted papers reveals about science publishing's 'death penalty'」
ScienceにNewsとして掲載された、論文取り下げに関する特集記事 (『Science』 2018年 Oct.25)
Kai Kupferschmidt 「Tide of Lies」
Kai Kupferschmidtによる、Sciense掲載の日本の研究不正に関する論説です。(『Science』 2018年 Vol.361, Issue 6403, p636-641)
「Agency for change」
Nature編集部による、日本の研究不正に関する論説です。(『Nature』 2014年 Vol.509, No.8)
Ferric C. Fang et al. 「Misconduct accounts for the majority of retracted scientific publications」
Ferric C.らによる、Proceedings of the National Academy of Sciences of United States of America (PNAS)掲載の論文取り下げの国間比較に関する論文。(『PNAS』 2012年 Vol.109, No.42, p17028-17033)