「倫理の空白Ⅲ」研究活動のグレーゾーン

「倫理の空白Ⅲ」研究活動のグレーゾーン

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概要

倫理の空白Ⅲバナー

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本映像教材は、研究不正に至る過程を疑似体験するドラマを視聴し、研究に従事する人物のそれぞれの立場を理解しながら研究倫理を学習できる教材です。
「倫理の空白Ⅲ 研究活動のグレーゾーン」では、疑わしい研究行為(QRP: Questionable Research Practice) を取り上げています。QRPは、不正行為につながりかねないような問題を含むグレーゾーンの研究行為のことです。
人文・社会科学系と自然科学系のそれぞれの研究室を舞台にしたこの2本のドラマでは、二重投稿、不適切なオーサーシップ、自己盗用、サラミ出版を主なテーマとして焦点を当てるほか、データ管理も取り上げています。

  • 倫理の空白Ⅲ人文画面イメージ
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  • 倫理の空白Ⅲ自然画面イメージ
  • 倫理の空白Ⅲ自然画面イメージ
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本教材の活用方法:
本教材は、主に研究室主宰者(PI)など、研究を指導する立場の研究者を教育対象者として想定しています。マネジメントする側として自身の研究行為や指導を振り返り、研究者としてのあるべき姿を考えることを目的としています。また、学生や若手研究者が視聴する場合は、指導者がどのような背景や考えを持っているのかなど、指導者の立場を擬似体験することができる教材です。
これまでの2作品と同様、ドラマならではのリアリティ溢れる映像で疑似体験することで、視聴者は主体的に考え、倫理的判断力を養うことができます。eラーニングやテキストといった知識習得型教材とは異なり、倫理的問題に直面した具体的な場面を想定しながらの議論が可能ですので、ドラマの視聴とディスカッションを組み合わせたワークショップやグループワークなどで活用することが最も効果的です。

「倫理の空白Ⅲ」研究活動のグレーゾーン 人文・社会科学編(視聴時間:約35分)

南鷹大学の池田研究室では、大学院の学生が思い思いの研究テーマで論文執筆に励むなか、それぞれの研究室メンバーが研究データの管理やオーサーシップ、二重投稿といった研究倫理上の問題に直面します。
大学院生の佐々木は、池田教授の指導方針のもとで論文を投稿しますが、その論文に、二重投稿の疑いが生じます。問題に直面する佐々木は、池田教授に相談しますが、池田教授から適切な指導助言を受けることができるのか・・・。また、別の大学院生の山口は、池田教授の論文に自己盗用の疑いがあることに気づきますが、このことを指導教員の立場の教授に告げるべきかどうか悩みます。
池田教授は、研究室メンバーには、積極的に論文を書いて研究成果を出すよう指導してきましたが、指導者として、これまでの研究行為に研究倫理上の問題はなかったのかなど、あるべき研究者の姿を振り返ります。

 

「倫理の空白Ⅲ」研究活動のグレーゾーン 自然科学編(視聴時間:約32分)

学生思いの指導者・駿星大学の藤田准教授は、研究倫理教育や論文投稿の指導を熱心に行ってきました。藤田研究室では研究倫理を学ぶ機会は十分にあるはずですが、研究室メンバーの大学院生の加藤は、自身の過去論文に引用漏れがあることに気づいて、どうすべきか悩みます。そんなある日、藤田准教授の過去論文にサラミ論文疑惑がもちあがります。突然の連絡に困惑する藤田准教授は、周囲のスタッフや恩師の教授へ相談し、自らが行った過去の行為を振り返ります。
学生の立場の加藤も、指導者の藤田も、自身の過去の研究行為を通じ、研究倫理上の問題を含む状況に向き合います。


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