戦略目標
拡張五感と認知
研究総括
富永 真琴
名古屋市立大学 なごや先端研究開発センター 特任教授
概要
本研究領域では、生物が生体外の刺激を感知し、必要に応じて生存のための適切な対応をとるために必須の機能である感覚機能のメカニズムを理解し、その機能を模倣・拡張・伝達する基盤技術の確立を目指します。
ヒトは、五感をはじめ温度や侵害刺激から磁気に至るまで、さまざまな外界刺激を感知し、その刺激情報を統合して外界刺激に適応して生きています。つまり、私たち人間は、刺激の感知なしで生存することはできません。しかし、感知メカニズムには不明の点が多く、加えて、痛覚・味覚・嗅覚のように客観的に評価する指標が乏しい感覚があります。客観的に感覚刺激を伝達する情報インターフェース等が開発され、感覚模倣デバイスのロボット応用等が進んでいる感覚もいくつかありますが、多くの感覚、特に、痛みやかゆみ、味や匂い、温度等の感覚は刺激感知の分子メカニズム解明が進んでおらず、応用研究への展開も遅れています。これらのことから、さまざまな外界刺激の感知メカニズムの基礎研究を推進し、その基礎研究を基にした技術の実用化に研究を広げることが求められています。本研究領域の推進は生物学研究と物理工学研究の融合によって初めて成し遂げられるものであり、数理科学や計算科学といった多様なアプローチも取り入れながら、感覚の本質を追究することによって、「人間らしさとは何か」という問いにも答えを出していけるものと考えています。
本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「拡張五感と認知」のもとに、2026年度に発足しました。
ヒトは、五感をはじめ温度や侵害刺激から磁気に至るまで、さまざまな外界刺激を感知し、その刺激情報を統合して外界刺激に適応して生きています。つまり、私たち人間は、刺激の感知なしで生存することはできません。しかし、感知メカニズムには不明の点が多く、加えて、痛覚・味覚・嗅覚のように客観的に評価する指標が乏しい感覚があります。客観的に感覚刺激を伝達する情報インターフェース等が開発され、感覚模倣デバイスのロボット応用等が進んでいる感覚もいくつかありますが、多くの感覚、特に、痛みやかゆみ、味や匂い、温度等の感覚は刺激感知の分子メカニズム解明が進んでおらず、応用研究への展開も遅れています。これらのことから、さまざまな外界刺激の感知メカニズムの基礎研究を推進し、その基礎研究を基にした技術の実用化に研究を広げることが求められています。本研究領域の推進は生物学研究と物理工学研究の融合によって初めて成し遂げられるものであり、数理科学や計算科学といった多様なアプローチも取り入れながら、感覚の本質を追究することによって、「人間らしさとは何か」という問いにも答えを出していけるものと考えています。
本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「拡張五感と認知」のもとに、2026年度に発足しました。
領域アドバイザー
| 青木 一洋 | 京都大学 生命科学研究科 教授 |
|---|---|
| 大城 理 | 滋慶医療科学大学 医療科学部 教授 |
| 上川内 あづさ | 名古屋大学 大学院理学研究科 教授 |
| 竹内 昌治 | 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授 |
| 田中 由浩 | 名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授 |
| 樽野 陽幸 | 京都大学 大学院医学研究科 教授/京都府立医科大学 大学院医学研究科 教授 |
| 原田 慶恵 | 大阪大学 ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 特任教授 |
| 日比野 浩 | 大阪大学 大学院医学系研究科 教授 |
| 持丸 正明 | 産業技術総合研究所 フェロー |
| 和氣 弘明 | 名古屋大学 未来社会創造機構 教授 |