金属ナノ粒子のクーロン閉塞現象について Since April 1,2001   
   


バルク状金属ではバンド内に無数の電子エネルギー準位が存在するが、金属の体積がナノオーダーになると、エネルギー準位間隔が熱エネルギーを無視できないほど大きくなります。
これが低温で熱エネルギーより大きくなると(10nm粒子で1K、5nm粒子で10K)、絶縁体を通した金属-電極間のトンネル効果が抑制されます。
これがクーロン閉塞現象です。特に、構成原子数が400個(粒径 2nm程度)以下の金属ナノ粒子では、室温(293K: 0.025eV)でクーロン閉塞現象が起こります。



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