研究課題   液晶秩序のナノ組織化による高速電気光学高価の発現
研究者   菊池 裕嗣
所 属   九州大学大学院 工学研究院
研究報告   Movie   Document
Since March 1, 2002 
   

従来の材料では大きなカー係数と幅広い発現温度範囲を同時に達成できないことが、高速電気光学効果の実用化の障壁となっています。

本研究では、大きなカー係数を持つ液晶分子の発現温度範囲を拡大するため、液晶内に3次元的ネットワークを形成させることで、可視光の波長レベルのスケールでは等方相であるが、分子数個レベルのスケールではネマチック相となる全く新規な複合組織体を構築します。これにより薄膜型の高速光変調デバイスの作製が可能となり、光エレクトロニクス分野への応用展開が期待できます。

(a) ネマチック相 (b) 分子鎖ネットワークにより
 分断されたネマチック相

ξ:ネマチック相の持続長