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一期生

 選考基準
領域総括として領域アドバイザーとの間で選考の考え方を一致させるべく、次の考え方を提案し、議論の上、全アドバイザーの賛同を得、公表されている選考基準と併せて選考作業を行った。

(1) 「相互作用と賢さ」のテーマに明快に適合していること。
(2) 従来にない独創的なアイディアが含まれていること。
(3) 独立した研究者であり、本研究に専念できる立場であること。
(4) 本研究が、他のプロジェクトのサブセットであるものは、除外する。
(5) 過去の業績は尊重するが、その中に独創的なものがあることをチェックすること。
(6) 年齢は特に問わないが、次世代の研究者と新しい研究分野の育成を目的とすることに十分留意すること。
(7) 現在、本事業団あるいは同種の組織の主要メンバーになっていないこと。
(8) テーマの設定が、予算と年限の範囲で実行できること。
(9) 社会にインパクトを与える新しい技術分野を創出する可能性のあるテーマを優先する。

 選考経過

(1)受け付け状況
 今年度の応募件数は、42件であった。その内訳は、知能ロボットに関する研究14件、インテリジェント・マイクロラボラトリ、自己複製オートマトンなど新概念に基づくシステムの設計・構築に関する研究7件、微小機械に関する研究6件、マン・マシンインタフェースに関する研究5件、学習機能に関する研究3件、人工現実感に関する研究2件、情報の感知と命令の集積・融合化に関する研究、メカトロニクスに関する研究、センサーに関する研究、両眼視応答に関する研究、前頭前野における神経情報に関する研究各1件で、知能ロボットに関する研究が1/3を占めた。なお応募件数が思うように延びなかった理由としては、システム工学系の研究領域が初めてであったため、研究者へ十分に的確な情報が伝達できなかったこと、また関係する学会誌(日本ロボット学会誌、計測自動制御学会誌等)にも掲載したものの応募締切までの期間が短かったこと等が考えられる。

(2)採択の経過と採択結果
 書類選考では、応募課題が広範で多岐にわたるため、1テーマ当たり3人の選考アドバイザーが担当し、それぞれ専門家としての視点から評価とその根拠を述べると共に、別途領域総括は、自らの評価と選考アドバイザーの見解について議論しながら選考作業を進め、より独創性に富み、将来性のある課題を発掘するよう心がけた。書類選考通過者に対しては、面接時に、確認したい事項を予め連絡した。

 面接選考では、独創性のある提案を可能な限り直接聴取することとし、13件について提案の説明と、質疑応答をおこない、次に示す採択課題6件を決定した。

新井 史人 「インテリジェント・マイクロラボラトリ」
大矢 晃久 「人間と共に移動する生活支援ロボット」
菅原 研 「非線形動力学的手法による群知能ロボット」
高間 康史 「情報検索における対象知識獲得支援システムの構築」
橋本 秀紀 「分散配置されたデバイスと相互作用し賢くなる知的空間」
山口 亨 「成長するネットワーク型知能と人間中心システム」

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