第一期研究者 （研究者の所属の上段は平成18年4月1日現在の所属、下段は応募時の所属） （大阪大学大学院医学系研究科　助教授） （同上） テーマ：細胞内1分子測定でみる増殖と分化の情報 細胞の運命として全く反対方向である分化と増殖を引き起こす信号が、ほとんど共通した細胞内情報伝達回路によって処理されていることがわかっています。この研究では、情報伝達分子の反応の細胞内１分子計測などを使って、分化と増殖の情報処理過程の違いを明らかにすると共に、生物の基礎的性質であるエネルギー変換効率の理解をより一層深めることを目指します。 上皮成長因子（EGF）を蛍光色素Cy3で１：１標識し、A431細胞の細胞膜に存在するEGF受容体に結合させて、全反射蛍光顕微鏡で観察した。細胞表面のひとつひとつの輝点が、それぞれ１分子のEGFと受容体の複合体に相当することが１段階の蛍光褪色と量子化された蛍光強度分布から確かめられている。 細胞表面の受容体に結合した上皮成長因子の１分子画像