H15年度採用研究課題名と研究者紹介
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平成13年度 平成14年度 平成15年度
河津信一郎 谷内 一郎 中川 一路 福井 宣規 堀 昌平
「宿主応答を司る細胞骨格制御機構の解明とその応用」
九州大学生体防御医学研究所 助教授
福井 宣規
福井宣規(ふくいよしのり)
1986年
九州大学医学部卒業 九州大学第3内科で臨床研修の後
1988年
九州大学大学院博士課程に入学
生体防御医学研究所遺伝学部門 笹月健彦教授(現国立国際医療センター研究所長)に師事し、連鎖不平衡にあるHLA多重遺伝子族の個々の役割を個体レベルで明らかにすべく、HLA-DR、DQ分子を発現するトランスジェニックマウスの作製及び解析を行う。
1992年
九州大学大学院博士課程修了、医学博士
九州大学生体防御医学研究所遺伝学部門助手を経て、
1993年
米国スタンフォード大学ハワードヒューズ医学研究所にResearch Associateとして留学し、Mark M. Davis教授のもとで、可溶性MHCダイマーを用いた高親和性TCRの単離等、TCR-MHC/ペプチド複合体相互作用に関する基礎的研究を行う。
1995年
帰国
単一MHC/ペプチド複合体を発現する遺伝子操作マウスを作製し、胸腺でのT細胞レパートリー形成におけるTCR-MHC/ペプチド複合体相互作用に関する研究を行う。
1999年
九州大学生体防御医学研究所遺伝学部門助教授
2001年
研究所改組により、個体機能制御学部門免疫遺伝学分野助教授
この間、リンパ球特異的CDMファミリー分子DOCK2を単離し、ノックアウトマウスを作製することで、この分子がリンパ球遊走や免疫シナプス形成等さまざまなリンパ球高次機能制御に関わっていることを明らかにする。
2004年4月
九州大学生体防御医学研究所教授
 細胞骨格の制御は全ての生命現象の根幹をなすといっても過言ではありません。免疫系においても、多くの受容体やそのリガンドが同定された今日、受容体刺激に伴うシグナルの'量'あるいは'質'が細胞骨格の再構築によりどのように制御されているのかを解明することは今後の大きなテーマになると考えられます。本研究では、多細胞生物においてよく保存されたCDMファミリー分子に焦点をあて、そのシグナル伝達及び機能を解明することで、自己免疫疾患、移植片拒絶、感染症など現代医学が抱える難治性疾患の新しい治療法や予防法の開発に資する基礎研究を展開したいと考えています。

【 受賞等 】
平成15年度日本免疫学会賞受賞(平成15年12月9日)
「T細胞の分化・活性化を制御する抗原認識の分子基盤」
 
研究所リンク
九州大学生体防御医学研究所 免疫遺伝学分野
http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/iden/