基礎研究と臨床研究には大きな溝が依然あり、その理由には生体内の実験が行えないこと、また動物種によって分子の相同性が低いことが考えられます。アメリカでもこの溝を深く経験し、新しいアイデアで模索していかなければならないことを痛感いたしました。幸い私の解析してきたGPIという分子はマウスとヒトで90%以上の相同性があり、この分子をきっかけにして、特に自己免疫疾患という分野でですが、そのような溝をなんとか埋めたいと考えております。最終的には治療に直結する分子の同定、制御を介して、微力ですが日本発のメッセージを発信できればと考えております。
【受賞歴】
1999年4月 内藤財団海外留学助成金授与
2000年7月 アメリカ・リウマチ財団リサーチフェローシップ授与
2003年1月 平成14年度難病医学研究財団研究奨励賞
2003年4月 第16回内科学会奨励賞 |