H13年度採用研究課題名と研究者紹介
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平成13年度 平成14年度 平成15年度
上田 啓次 川端 重忠 鈴木 敏彦 高柳 広 田中 義正 野崎 智義 三田村 俊秀 宮沢 孝幸 牟田 達史 吉田 裕樹
サイトカイン受容体による初期Th1誘導機構の解明
佐賀大学医学部医学科 教授
吉田 裕樹
吉田裕樹(よしだひろき)
1986年 九州大学医学部卒業
  東京女子医大における臨床研修(代謝内科 平田幸正教授)を経て
1989年 九州大学大学院博士課程入学
  生体防御医学研究所免疫学部門野本亀久雄教授の指導のもと、大学院の初期はT細胞の活性化に関するシグナル伝達機構やHIVによる細胞死誘導機構の解析を行い、また後半はマウスサイトメガロウイルスに対する感染防御機構の解析を行う
この頃、サイトメガロウイルス感染後に生じる免疫抑制にFasやTNFを介したアポトーシスが関与することを見出し、免疫応答や感染防御における細胞分化や細胞死誘導機構に興味を持つようになりました
1993年 九州大学大学院博士課程修了、医学博士
  生医研免疫学部門助手を経て
1995年 トロント大学オンタリオ癌研究所にポストドクトラルフェローとして留学し、Tak Mak教授のもとでアポトーシスやT細胞分化に関する遺伝子のノックアウトマウスの作成・解析を行う
1998年 帰国
  サイトメガロウイルスに対する感染防御機構の解析を行うほか、作成したノックアウトマウスを用いて免疫系や発癌におけるアポトーシスの意義、感染や自己免疫疾患におけるTh1/2分化誘導機構の解析を行う
2001年 生医研免疫制御学分野(改組)助教授
2003年 佐賀大学医学部医学科 教授
 さきがけ研究21における研究では、サイトカイン受容体WSX-1ノックアウトマウスを用いて、Th1初期分化誘導機構の解明を目指しています。WSX-1ノックアウトマウスは留学中最初に作成したノックアウトマウスで、フェノタイプを見出すまでに時間がかかりましたがその分愛着もあります。また、感染実験で差が出た(フェノタイプがあった)ということで、"古巣"に戻ってきて実験をやっているような気がしています。さきがけ研究では、WSX-1に関してリガンドの同定やシグナル伝達経路の解析から、感染や自己免疫疾患におけるWSX-1分子の役割の解析、そして治療への応用まで、全てを解明する意気込みで取り組んでいます。
 
 
研究所リンク
  佐賀大学医学部分子生命科学講座生体機能制御学分野
http://www.mcis.med.saga-u.ac.jp