H13年度採用研究課題名と研究者紹介
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平成13年度 平成14年度 平成15年度
上田 啓次 川端 重忠 鈴木 敏彦 高柳 広 田中 義正 野崎 智義 三田村 俊秀 宮沢 孝幸 牟田 達史 吉田 裕樹
自然免疫による微生物認識の分子機構の解明
九州大学大学院医学研究院 助教授
牟田 達史
牟田達史(むたたつし)
1986年 九州大学理学部生物学科卒業
同年 九州大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程入学
1988年 九州大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程修了
同年 同大学院医学系研究科分子生命科学系専攻博士課程入学
1990年 日本学術振興会特別研究員
1991年 博士課程修了、理学博士
1991年 九州大学理学部生物学科(岩永研究室)助手
1985年 学部4年生の時より、九州大学理学部、岩永貞昭教授に師事
カブトガニの自然免疫系の解析に従事し、グラム陰性菌表層のリポ多糖(LPS)および真菌細胞壁の主成分であるβ-グルカンに応答する体液凝固カスケード機構の全貌の解明とともに、LPS結合性の抗菌物質の解析や、血球細胞内の大小顆粒の分離と顆粒中に含まれる防御因子成分の同定を行う
1991年10月 日本学術振興会海外特別研究員として渡米
1991年10月
〜'92年9月
米国オクラホマ医学振興財団(Oklahoma Medical Research Foundation)、Dr. R. P. McEverの下で、細胞接着因子セレクチンの研究
1992年10月
〜'93年11月
ニューヨーク、スローンケタリング癌研究所(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)、Dr. J. V. Ravetchの下で、Fc受容体によるB細胞活性化制御機構の研究に従事。Fc受容体の細胞質内ドメインに、ITIM (Immunoreceptor Tyrosin-based Inhibitory Motif)を同定すると共に、そのチロシンリン酸化がB細胞活性化抑制に必須であることを発見
1993年12月 九州大学理学部助手に復帰
同大学大学院医学系研究科助手兼担
1997年 九州大学医学部第二生化学講座(竹重公一朗教授)講師に就任
哺乳動物の自然免疫系の研究に着手
1998年 助教授に昇進
1999年 大学院大学化に伴い、九州大学大学院医学研究院分子細胞生化学分野、助教授、現在に至る
2006年4月 東北大学大学院生命科学研究科 教授に昇任
  学部生時代より研究していたカブトガニの体液凝固系と、ショウジョウバエの初期胚発生、生体防御系の間の類似性が発見され、さらに、自ら哺乳動物の解析を始めた後、哺乳動物とショウジョウバエの生体防御系の相同性が指摘され、注目を集めるようになった。生命を維持するための機構には、種を超えた基本原理が存在することを実感している。同じゲノムをもつ細胞の集合体である多細胞生物が成立するために必須であった異種細胞の認識と、生命反応の「場」を限定する分子機構に興味がある。
 
 
研究所リンク
九州大学大学院医学研究院分子細胞生化学分野
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/greenpage/biochem2/index.html