生命現象と計測分析
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領域紹介

戦略目標

「新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出」

研究領域の概要

 本研究領域は、生命現象の解明のために必要な新たな原理や手法に基づく計測・分析の技術に関して個人の独創的な発想に基づく革新技術の芽の創出を目指す研究を対象とするものです。
 具体的には、細胞内の種々の化学過程の計測・分析や細胞から個体、生態系などのミクロからマクロに至る多様なスケールでの生命現象を解明するための新規な計測・分析技術等を対象とします。生命系科学技術における斬新な成果の発掘を目指した新たな方法論の創出や技術展開の契機となることが期待される研究を対象とします。また生命現象に関連の深い環境の計測分析も含みます。

研究総括からの一言

 「生命現象と計測分析」研究領域は平成17年度に発足し、平成19年度まで新規募集を行いました。
 本領域では、細胞内の種々の化学過程の計測・分析や細胞から器官さらには個体に至る多様なスケールでの生命現象を解明するための新規な計測・分析技術の創出に向けて研究を行っています。1期生12名、2期生10名、3期生10名の計32名が化学・生物・物理と広い学問分野から参加しています。
 平成21年3月には1期生12名、平成22年3月に2期生10名の研究期間が終了しました。なお、平成23年3月には、3期生10名の研究期間が終了し、同時に、本研究領域も終了となります。
 複雑系の科学ともいえる生命現象の基礎科学においては、1分子計測、1細胞計測などの研究が活発に行われていますが、これらを器官・個体レベルでの計測に結びつける研究は製薬や臨床医学への応用に不可欠であるものの未熟な段階にあります。このような観点から、本領域では主として新たな発想に基づく細胞内探索・制御分子やそれらの細胞内での動態計測・分析手法の研究が行われています。その成果が上述の製薬・臨床医学への応用に繋がればと願っています。