*先端科学シンポジウム事業は、新進気鋭の若手研究者(45歳以下)による異分野間での最先端科学についての討議を通じて、新しい学問領域の開拓に貢献するとともに、次世代のリーダーを育成することを目的としています。シンポジウムは、3日間の合宿形式で行われ、様々な学問分野からなる全てのセッションに全員が参加して討議します。
----------------------------------------------------------------- 【写真/Miniaturized Chemistryメンバー】(写真左から)
イントロダクトリースピーカー 久本 秀明 大阪府立大学・大学院工学研究科・准教授
PGM 大井 貴史 名古屋大学・ 大学院工学研究科・教授
PGM Joern PIEL University of Bonn
スピーカー 火原 彰秀 東京大学・生産技術研究所・准教授
スピーカー Peter SEEBERGER Max Planck Institute of Colloids and Interfaces
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"長谷川健研究者アメリカのCoblentz Society(振動分光学),2009年度 The Craver Awardを受賞"
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10月18日にケンタッキー州ルイヴィルで開催されたCoblentz Society FACSS2009で、長谷川健研究者は振動分光学に対する数々の貢献が評価され、”2009年度 The Craver Award”を受賞した。この賞は研究内容と実績から毎年一名選んで表彰するもので,北米以外では初の受賞となりました。なお長谷川健研究者は本年1月から Analytical Chemistry誌(アメリカ化学会)のEditorial Advisory Boardに就任されている。
----------------------------------------------------------------- 【写真/Coblentz Society Ian R. Lewis会長より受賞】
----------------------------------------------------------------- 河野行雄研究者は、テラヘルツ計測・分析における業績が評価され、年鑑版紳士録Marquis Who's Who in the World 2010に掲載された。いくつかのWho's Who シリーズの中でも、特にWho's Who in the World は最も選定基準が厳しく、国際的に著名な政治家、ノーベル賞受賞者、芸術家などが選ばれて掲載されるが、近年は独創的な業績を挙げた若手科学者が選定される傾向が見られる。当領域では林久史研究者に続き2人目である。
----------------------------------------------------------------- 【写真/河野研究者Who's Who in the World 選定証受賞】 【写真/選定証】
/理化学研究所、JST、東京大学共同研究
----------------------------------------------------------------- 石濱泰研究者は
理化学研究所、東京大学の研究者と共に、「劣悪環境への応答にかかわっている植物ホルモン「アブシジン酸(ABA)」のシグナル伝達経路を世界で初めて解明した。 理研植物科学研究センター機能開発研究チームと、慶應義塾大学石濱泰准教授、東京大学農学生命科学研究科篠崎和子教授らによる共同研究の成果です。本研究に用いた分析手法は、JST戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究課題「オミクス解析用超微小エレクトロスプレー法の開発」(研究者:石濱 泰)で開発されたものです。本研究成果は、米国科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA』オンライン版に9月21日の週に掲載されます。
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【概要】 X線分析法は材料解析、工程管理、環境分析、医療診断など様々な分野で利用されています。近年のX線分析の周辺技術の進歩に伴い、X線微小部分析やX線微量分析は大変重要な研究課題となっており、微小部分析に関しては、単に微小部の分析のみならず、元素マッピングや3次元分析などが行えるようになってきています。特に、”X-ray Chemical Imaging”は将来的に重要な課題であり、本シンポジウムでも重点的な議論項目です。なお、このJSTシンポジウムは、平成20年度大阪市立大学重点研究「ヒューマンアダプティブ・マテリアルの開拓」第4回シンポジウムとのジョイントミーティングとなります。
【開発テーマ】
Fundamental Research of New Optics System for micro-X-ray Fluorescence
【研究概要】 微細で高輝度なX線ビームを得るために、ポリキャピラリ―X線レンズとシングルキャピラリーを組み合わせる基礎研究を行い、その成果を、2007年11月4−8日に韓国で開催された第9回アジアアナリシス(分析科学アジア会議)にてポスター発表(講演番号:P-AT-MON-07)した。実験室での微小部蛍光X線分析への応用が期待され、Analytical and Bioanalytical Award ポスター賞を受賞した。
「構造機能と計測分析」領域の浦野研究者・初井研究者はNational Academy of Engineering, Engineering Academy of Japan, 科学技術振興事業団の共催で、2007年11月5日から7日まで3日間、カルフォルニア州Palo AltoのHP Labsにで開催された。今年の会議で取り上げられた5つのセッションの内、Battery Technologies部門で初井研究者、Materials for Medicine部門で浦野研究者が講演した。日米の若手研究者約60人が、3日間食事をともにしながら研究開発から技術マネージメントに至る種々の課題について活発な議論を展開した。
【写真】
【受賞テーマ】
Development of Novel Functional Fluorescence Probes Based on Rational and Flexible Design Strategies
【研究概要】 Invitrogen社と科学雑誌Natureは共同で、「オリジナリティにあふれるテクノロジー。実証済みでありコマーシャル価値のあるもの。また、ライフサイエンスおよび創薬に関連したテクノロジーであり、特に人の健康および環境に関わる研究。」という題材で、2006年Invitrogen-Natureバイオテクノロジー賞を募集し、Academia分野(大学・公的機関の研究者対象)の受賞者(1名)として当領域の浦野研究者を選出しました。受賞者の発表、講演が5月18日のBIOEXPOで行われ、主催者であるNatureアジアパシフィックCEO David Swinbanks氏とInvitrogenジャパン代表取締役社長 井上理一氏よりトロフィーおよび副賞が贈呈されました。
【テーマ】
Development of noble x-ray spectroscopy using inelastic x-ray scattering
【研究概要】
林久史研究者は,MARQUIS版Who's Who in the World 2006(第23版)に掲載されました。MARQUISのWho's Whoは1899年に始まり,Who's Who in the Worldの人名録は,世界的に権威のあるもので,国際的に貢献度の高い人物を厳選して記載するものです。
林久史研究者の、さきがけ研究を含む、新しいX線分光法の開発に関する業績が高く評価され,今回の掲載となったものです。
2005年11月29日
河野行雄研究者
International Conference on New Phenomena in Mesoscopic Structures/5th International Conference on Surfaces and Interfaces of Mesoscopic Devices招待講演決定