京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 助手

酸化還元活性金属錯体液晶における動的構造と物性制御

酸化還元や外場誘起電荷移動により多様な双安定性を示すオルトキノン錯体を用いてディスコチック型液晶を創製し、固相や液相ではみられない中間相における特異的電子秩序の形成と外場による動的状態変換を探索します。ディスコチック液晶における分子配向の長距離的秩序が平面性配位子の積層構造形成に強く依存する事に注目することで、分子内電子状態が長距離的に伝播しうる新しい集合系を作りだし、これまでにない液晶場での物性、機能を探索します。