さきがけニュース
「生体分子の形と機能」領域

消化器学の標準テキストの新版に採用される 根本知己研究者

2光子励起断層イメージ写真が消化器学の標準テキスト
「Physiology of the Digestive Tract」に掲載を求められる


 戦略的創造研究推進事業「生体分子の形と機能」研究領域(研究総括:郷 信広)における研究テーマの一環として、根本知己研究者(平成13年度新規採択)の、アクチンによる開口放出の制御と急性膵炎発症機構に関する論文(Journal of Bilogical Chemistry, vol.279, pp37544-37550,2004)が、膵臓の権威、ミシガン大医学校のジョン・ウイリアムス教授により評価され、執筆中の消化器学の標準テキスト「Physiology of the Digestive Tract」の新版に、数点の2光子励起断層イメージの掲載を求められました。

 根本研究者が本研究において推進した新しい断層イメージングの技術により、開口放出を起こした分泌小胞がFアクチンにより被覆されることを初めて実証した美しい画像や、Fアクチンと開口放出の関係という細胞生物学における古典的課題に明確な回答を与えたこと、そして急性膵炎の病因にまで踏み込んだ知見を得たことが注目されたと考えられます。


氏  名 根本知己(ねもと ともみ)
所  属 「生体分子の形と機能」領域(URL:http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/biomolpresto/
研究期間 2002年12月〜2005年3月
研究課題 2光子励起法を用いた生体膜融合分子機能の顕微解析とシステム化
所  属 自然科学研究機構・生理学研究所・細胞器官研究系 助手
Email tn@nips.ac.jp

【関連URL】

[研究者ページ] http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/biomolpresto/sub47.html


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