「生体分子の形と機能」領域
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研究者と研究課題
「2光子励起法を用いた生体膜融合分子機能の顕微解析とシステム化」
SNARE連関タンパク質は進化上真核生物に保存され、細胞内の膜系の輸送現象に必須であると考えられています。そこで、近赤外超短パルスによる2光子励起と蛍光タンパク質の技術を用い、細胞内で分子機械のアセンブリとその内部運動を測定することを可能とする顕微解析システムの構築を行い、インタクトな細胞でSNAREタンパク質複合体が開口放出を引き起こすメカニズムを明らかにします。

「2光子励起法による開口放出の素過程の可視化」
根本 知己

自然科学研究機構
 生理学研究所 助教授

(同助手
)

「開口放出を起こした分泌小胞は選択的にアクチン繊維によって被覆される」
消化器学の標準テキスト"Physiology of the Digestive Tract"の新版に採用予定

2光子断層イメージングによるアクチン繊維と腺腔の同時2重染色像。無刺激の状態では、
腺腔膜が選択的にアクチン繊維によって厚く被覆されている(A)が、分泌刺激を与えると、
さらに開口放出した分泌小胞が選択的にアクチン繊維によって被覆される(B)。
Nemoto, T. et. al., J. Biol. Chem., Vol. 279, pp. 37544-37550, 2004